PTAを廃止することで起こること PTAがないことのメリットデメリット 【これからのPTA】
記事概要 PTAがないことにより、学校・児童・生徒に影響することについて書いていきます。
PTAに参加することとしないことのメリットとデメリット(前回記事)はこちら
PTAを廃止して起こるプラスのこと(メリット)
PTAがなくなってプラスになるかもしれないこととして、
- ・PTA会費を払う必要がなくなる
- ・保護者同士の人間関係の煩わしさが軽減される
- ・PTA関係の仕事をしなくてすむ
- ・PTAの役員を決める際の、だれもPTAの役員の立候補をしないという待ちの時間がなくなる
- ・PTA会員の保護者の、PTA未加入の保護者への不満や敵視がなくなる
- ・学校行事における「PTA会長からのお話」のような時間がなくなる
などが挙げられます。一番大きなメリットは会費を払う必要がなくなることと、PTA関係の仕事をしなくてすむことでしょうか。保護者同士の関係が薄くなるのは、人によってはデメリットかもしれません。PTAの活動が無駄だと思われるのであれば、PTAを廃止することによるメリットが非常に大きいでしょう。
ちなみに、「PTAがなくなることで教員の負担が減る」という意見を見たことがありますが、決してそんなことはありません。「PTAがあること」と「PTAがないこと」を比較した場合、教員側から言えば、PTAがないことのマイナス面のほうが圧倒的に大きくなります。教員がPTAに助けられていることは、間違いありません。
PTAを廃止して起こるマイナスのこと(デメリット)
PTAがなくなってマイナスになるかもしれないこととして、
- ・子どものためのイベントが減る
- ・教員の負担が増える
- ・児童生徒への目配りがおろそかになる
- ・保護者としての活動が減る
- ・卒業生への記念品がなくなる
- ・「登校班」のような活動がなくなる
などが挙げられます。いくつか解説を加えます。
児童生徒の安全は保護者によって確保される
公立学校周辺の治安は、PTAが中心となって守られていると言えるでしょう。PTAが廃止され、児童生徒への目配りや防犯パトロールがなくなると、なにがしかの犯罪が発生する可能性は上がるかもしれません。教員の住居や労働時間の関係もあり、公立学校の教員だけで児童生徒の安全を守るには限界があります。自主的に防犯パトロールや交通整備をしてくれるような人がいれば安全かもしれませんが、そのような人がいない状態でなにかしらの事件が起こった場合、学校としては後悔するばかりです。
教員の仕事をPTAが軽減してくれている
教員は様々な場で、PTAに助けられています。PTAの協力や支援なしに活動できないこともあるほどです。例えば、運動会や文化祭、学習発表会などの行事の際の、学校に来る保護者の自転車の整理や不審者への対応などは、PTAの助けなしには不可能といえます。入学式や卒業式の来賓対応でも、保護者に負うことは大です。
地域とのもめごとの解決に一役買ってもらうこともあれば、講演会や研修会の講師の斡旋をお願いすることもあります。勤労体験の受け入れ先を開拓してもらったこともあります。規模の小さい学校などでは、教員が少ないので、何かにつけて人手が必要です。「保護者が来なければいい」という意見は、あまりにも暴論です。なんにしても、保護者が学校に来る行事では、保護者の手伝いなしに、学校は成り立ちません。
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PTAを廃止したい人がこの記事を見ていると思いますが、教員はとてもPTAに感謝しきれないくらいに感謝していますし、ありがたい存在だと思っています。感謝してするような事例は無限にありますが、具体的なエピソードを以下の記事に掲載しています。PTAを絶対悪だと思う前に、少しでも読んでほしいです。
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