東京都教採 平成31年度一般選考 1次試験論文B問題及び解答例 1回目

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記事概要 私Garudaが書いた、平成31年(令和元年)度の東京都公立学校教員採用試験の一般選考B問題の論文です。

問題 B 次の記述を読み、下の問題について、論述しなさい。

 あなたは生活指導・保健指導部に所属している。年度初めの生活指導・保健指導部会で、生活指導主任から、「委員会活動などにおいて、準備や活動を進めていく中で課題が出たときに、生徒に話合いをさせても意見が出ず、解決の方向性を生徒同士で決めることができなかったという報告が挙がっています。そこで、今年度、生活指導・保健指導部として、『様々な集団での活動を通して、課題を見いだし、よりよく解決していく力を育てる。』を重点事項にしたいと思います。」と報告があった。部会終了後、生活指導主任からあなたに、「先ほどの重点事項に基づいて、生活指導・保健指導部の一員として、どのように指導に取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。

問題 生活指導主任の発言を受けて、あなたならどのように児童・生徒の指導に取り組んでいくか、志望する校種に即して、具体的な方策を二つ挙げ、それぞれ10行(350字)程度で述べなさい。その際、その方策を考える上での問題意識やまとめを明確に書き、全体で30行(1,050字)以内で述べなさい。ただし、26行(910字)を超えること。

※ 引用 東京都教育委員会 令和元年度東京都公立学校教員採用候補者選考 第一次選考
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/kyoinsenko/saiyo_kako/data/h32/mondai36.pdf

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解答例

 私は、生徒自身で考えさせる時間を多く与え、その考えを共有させ、生徒たち自身で課題を解決させる機会を与える。このような経験をさせ、様々な集団での活動を通して、課題を見いだし、よりよく解決していく力を育てる。

1 考えを言語化し、生徒同士で考えを共有しやすくする。

 生徒が学校生活の中で課題が発見したときに、課題を難しくとらえすぎて、解決策を言語化し相手に伝えられないということがある。このようなときには、課題の解決策を明確にするためのステップを一歩ずつ踏む必要がある。

 課題の解決策を言語化するためにまず、マインドマップなどのシンキングツールを使って、生徒に自分の考えや解決策を紙に書かせる。その後、書きだした案や策が書かれた紙をグループで見せ合い、考えを共有する。お互いの考えや案を共有したところで、課題解決のためのディスカッションを行う。それぞれのステップで十分な時間を与えることで、生徒一人一人発言する意見を持たせ、ディスカッションを活性化させる。

 一人では解決できなくても、集団で協力することで、よりよい解決策を出していく能力を、生徒一人一人育てていく。

2 集団でトライアンドエラーを繰り返し、発言の仕方を考えながら、課題解決に取り組む。

 発言をすることによって、人に責められることを恐れるあまり消極的になってしまい、自分の意見を言うことができないという生徒をたくさん見てきた。現に、私の所属した学校では、「合唱コンクールの練習中に、言い争いに友人関係が悪化することが怖くて、言いたいことを言えなかった」と言った生徒がいた。

 そこで私は、合唱コンクールのような行事において、クラスでいい成績を残すため、練習の中での問題点を生徒自身に理解させる。合唱の練習をする生徒と合唱の様子を見る生徒とに分け、いい結果を出すためになにが必要かを考えさせる。そこで、生徒自身が気づいた課題点を発言するときに、「必ず褒める。失敗を非難しない。人の意見を聞くという姿勢を保つ。」というルールを設定し、課題解決のため発言しやすい環境を作る。

 実験と改善を繰り返し、課題を見いだし、よりよく解決していく力を育てる。

 私は生徒を褒め続け、長所を伸ばしていきながら、様々な集団での活動を通して、課題を見いだし、よりよく解決していく力を育てていくため、生徒の指導に全精力をつぎ込む。

計971字

総括

この論文は、10点満点中7点くらいです。我ながら、なかなかよく書けています。

この論文の校正はこちら

東京都教採 平成31年度一般選考 1次試験論文B問題及び解答例 1回目校正
記事概要 私Garudaが書いた、平成31年(令和元年)度の東京都公立学校教員採用試験の、一般選考B問題の論文の校正です。私Garudaが書いた、元の論文はこちら校正文 私は、生徒自身で考えさせる時間を多く与え、その考えを共有させ、生徒たち...

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