記事概要 文科省の教員海外派遣制度と、海外子女教育振興財団の選考の面接時によく出る質問とベストアンサーを書いていきます。
日本人学校の特徴についてはこちら
よく出る質問
Q 在外教育施設で教科を指導する際に、一番大事なことはなんですか。
Q 専門教科以外で指導できそうな教科はありますか。
Q 在外教育施設(OO日本人学校)のために、あなたはどんなことができますか。
それぞれ答えを見いていきましょう。
※ Q=質問 A=答え
Q 在外教育施設で教科を指導する際に、一番大事なことはなんですか。
A はい、日本国内と同じように、日本の授業をすることです。
解説
海外にある日本人学校は、「海外にある公立学校」というような扱いです。たとえ国ごとにどんな事情があろうとも、「日本の教育」を行うことが大事です。海外の日本人学校でも、日本の公立学校で使われている年間指導計画に沿って指導していきます。
Q 専門教科以外で指導できそうな教科はありますか。
A はい、中学生時代に専門教科と同様に得意だった、~の教科を指導できると考えます。
解説
日本人学校の面接でしか出てこないような質問です。日本人学校では、人員不足により、専門教科以外の教科を指導する場合があります(免許を取得していなくても、指導することになります)。日本人学校という特異な環境ですので、専門教科以外に指導できるかの質問をされる可能性は非常に高いです。
たとえ専門以外の教科を指導する自信がなくても、なにかしら適当な根拠を考えて、指導できそうな教科を考えておきましょう。「ピアノを習っていたので、音楽を指導できると思います。」、「中高とサッカー部に所属していたので、体育を指導する自信があります。」、「新聞をよく読んでいるので、人より公民の知識があると思います。公民を指導できると思います。」。的外れな根拠であっても、専門教科以外の教科も指導できると言っておきましょう。
Q 在外教育施設(OO日本人学校)のために、あなたはどんなことができますか。
A はい、最新の日本の学校の情報を生徒に伝えることができます。その情報をもとに、進路などの相談に乗ることができます。
解説
日本人学校の子どもに、日本の学校情報を伝えることができる教員は、生徒にとっても保護者にとっても貴重な存在です。進路指導の際に役に立つことができるということをアピールしましょう。
補足 東京都出身の教員が在外教育施設を志望するメリット
(東京都の学校に通っていた、東京都の公立学校の教員であるなど)東京都の学校にゆかりのある教員は、在外教育施設での選考で若干有利に働きます。在外教育施設で学習する子どもたちは、首都圏の大企業で働く親の子どもが多いです。首都圏に会社がある親が日本人学校に多い関係で、海外の日本人学校から日本に戻る時には、東京などの大都市に戻ることが多いです。東京に戻る際に、東京の学校や進路、公立中学・高等学校の入試について知っている教員は割と貴重な存在です。在外教育施設に子どもを通わせている親からすると、(首都圏の学校にいた先生がいいな)と多少は思っています。これらの理由で、地方の人よりも東京大阪愛知など大都市出身の教員の方が若干優遇される可能性があります。
総括
「日本人学校の採用面接」ということを頭に入れて、面接の要点を抑えていきましょう。
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