記事概要 私Garudaが考えた、芥川龍之介の「藪の中」を使って実現できたら面白そうな、国語科の授業を紹介します。ぜひ、助言など意見ください。
中学校第 学年国語科学習指導案
1 教材名 「藪の中」
2 授業の目標
ジグソーの指導技法を用いて、メモをとった内容をもとにグループディスカッションを行い、結論をだす。「藪の中」という言葉の意味を知る。
3 教材観
「藪の中」とは、芥川龍之介の短編小説のひとつである。「藪の中」とは
藪の中で男の死体が見つかった。検非違使に尋問された証人たちの証言、続いて当事者の告白がなされる。しかし、それぞれの告白が矛盾し錯綜しているために真相をとらえることが著しく困難になるよう構造化されており、未だ「真相」は見出されていない。
引用 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%AA%E3%81%AE%E4%B8%AD
というような大まかなあらすじである。ジグソーの指導技法を使い、生徒は藪の中を読んで結論を出そうとする。どうやって男が死体になったのかはわからないが、考察する力を養いたい。真相は「藪の中」であるということを教えさせる。
4 使用教材
藪の中 (青空文庫であれば、横書きですが無料で藪の中を読むことができます。)
5 授業準備
・藪の中のストーリーを4分割し、1枚1枚分けておく。私Garudaの印象では、文量から考えて、
「檢非違使に問はれたる木樵りの物語・檢非違使に問はれたる旅法師の物語・檢非違使に問はれたる放免の物語・檢非違使に問はれたる媼の物語」の4つを番号1
「多襄丸の白状」を番号2
「清水寺に來れる女の懺悔」を番号3
「巫女の口を借りたる死靈の物語」を番号4
に分割すると調度いいと考えます。
・解説が必要そうな単語はどう対応するか、解説のプリントを用意するか、辞書を自由に使っていいようにするか、考えておく。
・グループごとに「藪の中」の結論を書くプリントを用意
6 授業の目標
(1) 読んだ文章から、要点をまとめる
(2) 要点を相手にわかるように説明する
(3) 聞いた内容から、答えをまとめる
7 授業の展開
時間 | 生徒の活動と発言 | 教員の活動と発言 |
導入(5分) | 今日やること 「藪の中」の結論を考える。 「藪の中」の話の概要を説明、単語の解説が必要であれば、あらかじめやっておく。 |
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展開(40分) | 4人グループや班で1~4番を決める。(2分) 番号ごとに4ツ角に行き、藪の中を読む。必要に応じてメモをとる(15分程度) グループに戻り、お互い読んできた内容を共有(10分程度) グループで「藪の中」の結論を出す、紙に書いておく(5分程度) 結論を発表(8分程度) |
順番決めを指示 教室の4ツ角に「藪の中」の本文の紙を貼る 生徒に、番号ごとに指定の箇所に行き、藪の中の話を理解することを指示 生徒が藪の中を読んでいる間、生徒の活動を見る グループ内で番号ごとに司会、発表者、書記、盛り上げ役、タイムキーパーなどの役割を決め、1分ぐらいずつローテーションで発表者を変えていく。 |
まとめ(5分) | 結論を書いた紙を提出 | 「藪の中」の結論を説明 「藪の中」の意味を説明 |
総括
ジグソーという指導方法の授業をやってみたいと考えていたら、思いついた指導案です。と言っても、私Garudaは今後教壇に立つ機会があるかはわからないので、案があるだけで誰も行わない指導案になるかもしれません。
藪の中自体難しい作品ですので、高校生くらいがちょうどいいレベルかもしれません。この指導案を改良して、「こんなジグソーの授業やってみた」というような挑戦者がいらっしゃれば、ぜひ私Garudaに連絡ください。
英語版の指導案はこちら
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補足 ジグソーの授業を考える際に、参考にした授業
ウェブで授業研究 Find! アクティブラーナー
東京都立両国高等学校附属中学校・布村奈緒子先生(高3・英語)
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コメント
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