記事概要 東京都の公立小・中・高校を経て、東京大学に進学するエリートコースを解説します。
東京都公立学校の東大へのエリートコースとは
東京都の公立学校へのエリートコースとは、東京都の地域ごとの公立小・中・高校を経由して東京大学に入学するまでの、有名な公立学校のルートのことです(東大への進学率が悪い地域もあります)。しかし、東大合格者数のトップを私立校が独占する近年、公立高校から東大に入学することができる子どもの数は減ってきています。言い換えれば「東京都の公立学校エリートコース」は、公立学校の全盛期であった、1967年東京都で開始した学校群制度が浸透するまで(1960年代まで)の時代の呼び名です。ですので、死語と言っても過言ではないかもしれません。東京都の50歳以上の公立学校教員に知られている、公立学校のエリートコースのことです。
1967年の東京都の学校群制度開始による、都内の高校への影響はこちら
学区ごとの東京都の公立学校を経由した東大エリートコース一覧
東京都公立学校の東大へのエリートコースは、大まかに学区ごとに分かれます。もともと、東京都の学区は計7つであり、7学区の多摩地区の人口が増えると、7学区が4つに分割され、現在10学区になっています。
※学区ごとの一覧を挙げていますが、私Garudaが知っている範囲で挙げています。
※( )内は全て区を表しています。
1学区エリートコース(千代田区、港区、品川区、大田区)
番町小(千代田)→麹町中(千代田)→日比谷高(千代田)→東大
2学区エリートコース(新宿区、渋谷区、目黒区、世田谷区)
西戸山中?(新宿)→戸山高or新宿高(新宿)→東大
3学区エリートコース(中野区、杉並区、練馬区)
宮前中or高井戸中?(杉並)→西高校(杉並)→東大
4学区エリートコース(文京区、豊島区、板橋区、北区)
誠之小(文京)→文京6中(文京)→小石川高(文京)→東大
5学区エリートコース(中央区、台東区、荒川区、足立区)
上野中(台東)→上野高(台東)→東大
6学区エリートコース(墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)
両国中(墨田)→両国高校(墨田)→東大
7地区が多摩地区(東京23以外の市)
7地区は範囲が広いので、これといったエリートコースと呼ばれるものはありません。
参考 千代田区立麹町中学校と文京区立第六中学校についてはこちら
総括
要するに、それぞれの学区のトップの公立学校が、エリートコースの流れです。しかし、この東京都の公立学校からの東大のラインも、すでに時代に沿わないものになっています。小石川と両国高校は中高一貫校化し、高校からの入学ができなくなりました(両国高校は2022年度から)。麹町中は学校の変革により、学力の基準が他の公立学校と比較しにくいものになっています。5学区内で言えば、現状都立高校で偏差値が一番高いのは、上野高校ではなく白鷗高校です。
まして、上にも書きましたが、そもそも近年は公立学校からの東大合格者は減っています。上記の学校はあくまで「かつて東大へのルートがあった公立学校」という程度に捉えてください。
東京都公立学校の東大へのエリートコースの学校が間違っていたら、私Garudaに教えてください。
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