評判がいい学校を造るには 【東京23区の学力差は縮まらない】

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記事概要 評判がいい学校を造るにはどうすればいいのか、なにをすればいいのかについて説明します。

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評判のいい定義

この記事の中の「評判がいい学校」とは、公立中学校の教員の視点から見て、

・生活指導(生徒指導)上の問題が少ない

・子どもの平均の学力が高い

の二つを十分に満たしている学校です。

 

評判がいい学校を造るには:評判がいい学校は、保護者と教員によって造られる

 評判がいい学校ができるには「生活指導上の問題が少ないこと」と「子どもの平均の学力が高い」ことが求められます。「評判がいい学校」を造るためには何が必要なのか、考えてみましょう。

生活指導(生徒指導)上の問題を減らすには

 生活指導上の問題とは、生徒に対して正しい生活ができるように指導することです。簡単に言えば、生徒が悪いことをしないように指導することです。例を挙げれば、「挨拶をする」「時間を守る」とか当たり前のことから、「暴力を振るわない」「たばこを吸わない」など、過度になってしまうと犯罪になりかねないようなことまでが、生活指導に当てはまります。

 生活指導上の問題を減らすには、どうすればいいのでしょうか。公立学校では「挨拶週間」というような言葉を聞いたことがあるでしょう。「生徒が挨拶をするように指導する」というような生活指導は、どの学校も行っています。

 しかし生活指導の問題には、学校だけではどうしようもない問題も存在します。「時間を守る」ことには教員が行うことができる生活指導に限界があります。「授業が始まる前に、生徒は着席する」ということは、教員が生徒に口酸っぱく言うことで、習慣化するようになります。しかし、「本鈴(始業のチャイム)が鳴る前に登校する」ということには、教員がいかに努力しても限界があるでしょう。遅刻が習慣化してしまう生徒の家に、教員が毎朝モーニングコールをするわけにもいかないです。

生活指導上の問題を減らすには、教員の指導はもちろん、保護者の努力も必須です。

 

子どもの平均の学力を高くするには

 

 子どもの平均の学力を上げるには、もちろん教員の努力は必須です。授業中の講義、授業で使うテクニック、説明の際の例え、熱意や話し方など、生徒の平均の学力を上げるための教員の努力は、絶対に必要です。指導者の能力が高ければ、子どもの平均の学力は上がります。

 ですが、学力向上にも教員の限界はあります。生徒が授業内容を100%理解できても、翌日にすべて忘れてしまっては、学力を上げることはできません。どれだけ指導が上手い先生であっても、一対一で生徒に解説しても、生徒が説明を理解してくれないということはしょっちゅうあります。予備校講師で林修さんでも、学力を上げることができない生徒は絶対に存在します。

 教員の指導力も大事ですが、子どもの学力を高くするには、家庭学習や自習が必要です。家庭学習もしくは自習なしに子どもの平均の学力を上げることは不可能と言っても過言ではないでしょう。子どもに家庭学習を定着させるには、これまた保護者の協力が必要です。「先生が宿題を出してくれればいい」と考えるかもしれませんが、教員が宿題を出しても、やってこない子はやってこないです。子どもの平均の学力を上げるには、学校内だけでなく、家庭でも勉強することを習慣化させる必要があります。
 

ゆえに、子どもの学力向上には、教員と保護者の努力が必要です。

総括

 子どもにとって、大人は誰でも「先生」の面があります。先生であることを自覚することで、子どもは育ちます。学力が高い区は全体として、大人が「子どもの手本になる」ことができています。これができる区は「いい学校」が多いです。「子どもの手本になる」ことができる区であるか否かで、子どもの学力に差が出てきます。教員と保護者、大人たちが協力して、評判がいい学校を造りましょう。

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