記事概要 評判がいい学校をつくるため、教員に必要なスキルについて説明していきます。
評判がいい学校をつくるためのスキル
教員が「保護者」を指導する能力があること
「教員の親の指導」とは
以前の記事で「評判がいい学校は、保護者と教員によって造られる」と説明しました。
評判がいい学校を造るには、教員が子どもを指導する能力だけでなく、保護者が子どもを指導する能力も必要であるということです。いかに教員に指導の能力や熱意があろうとも、保護者に子どもの指導や熱意がなくては、「教育」は完成しません。逆もしかりで、保護者が子どもを指導する能力があろうとも、教員にやる気がなくては話になりません(このようなことは滅多にないですし、絶対にあってはならないことです)。
では、保護者に子どもを指導する気がない、熱意がない場合にはどうすればいいのか。「教員が保護者を指導」できればいいのです。
いい学校を造る、子どもを育てるために、一番必要なスキルは「保護者」を指導するスキルです。はっきり言って極論です。それができたら教員だれも苦労しないだろう、と思うでしょう。だからこそ、「保護者」を指導することができれば、評判がいい学校ができるのです。
実際のところ保護者指導は無理
子どもの指導よりも、「保護者」の指導の方が圧倒的に難しいです。ある程度、子どもが指示を聞くようにすることができるかもしれませんが、「保護者」は話が通じないことが多いです。
どんな公立学校にも、どれだけ説明しても理解してくれない、話を理解できない保護者は存在するものです。「これは絶対にだめです」と説明したことをやる親も、必ず存在します。それも、悪気があってやっているのではなく、うっかりして「だめなこと」をやってしまう親がどこにでも十中八九います。
さらに、学校に対して不信感を持っている親もいます。しょっちゅうクレームをしてきたり、教員にストレスを与えるような行動をしたりするような、俗にいう「モンスターペアレンツ」と呼ばれる親はいます。教員が何か不祥事のようなことを起こした結果、保護者が教員に対して不信感を抱くこともありますが、教員が誠実さを見せ続けていれば、ほとんどの親は学校と教員に対して信頼を置いてくれるようになります。しかしながら、教員側が何をしても話を聞き入れない、という保護者もいます。
こういった保護者を指導することができれば、評判がいい学校ができます。しかし現状としては、ほとんどの学校で保護者の指導は不可能でしょう。
保護者指導と地域格差
現実問題、保護者指導は不可能です。では、保護者の指導をする必要がなければいいのです。なんのことだと思うかもしれませんが、親の収入が多い地域は、保護者の指導が必要ない(少ない)場合が多いです。その親の収入が多い地域は、学力の高い子どもが多いです。この結果として、生活指導(生徒指導)上の問題が少なく、子どもの平均の学力が高い地域は「評判がいい学校」になります。
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