学校見学に行った際の学校教員の評価 【学校教員視点での私立中学校評価基準】

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記事概要 教員の視点での、東京都内の私立中学校の評価基準を解説します。この記事が、私立中学校を受験する児童や保護者、私立学校に勤めようと思う人の参考になれば幸いです。今回は、私立中学校の見学会や説明会に行った際の、生徒指導の実態と学校の教員の評価について解説していきます。
学校見学に行った際の生徒指導の評価(前回記事)はこちら

学校見学に行った際の生徒指導の評価 【学校教員視点での私立中学校判断基準】
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教員の評価の仕方

教室にゴミが落ちていないか

 教室のきれいさは、担任教員の生徒指導力の指標になります。『そんなことないだろう』と思うかもしれませんが、生徒指導がしっかりできている学校では、間違いなく教室にゴミが少ないものです。一方で、外部から人が来るような日にゴミが落ちているような学校は、生徒指導が徹底できていない可能性が高くなります。

 結局のところ、担任をもつ教員は何かと忙しいので、掃除をしっかり行ったかなどは、担任の学級しか確認しません、もしくはできません。ですので、教室や特別教室、トイレのきれいさや衛生状態を確認すると、だいたいの学校の質を測ることができます。

 とくにこれは公立中学校でも見られることですが、教室のゴミ箱に大量のごみが入っているというのは、生徒がゴミを捨てに行っていないということを表します。要するに、教室のゴミ箱に大量のごみが残っているというのは、教員の指示が生徒に通っていない、生徒が教員の指示に従わないということです。ゴミ箱を見て教員の指導力をチェックするのは、「教員あるある」と言っても過言ではないでしょう。

 誰であれ、掃除もまともにしないような環境に身を置きたくないでしょう。いろんな教室のゴミ箱を見てみてください。衛生状態は学校の日常生活を表します。

 しかしながら、私立学校によっては学校の掃除を業者が行っている場合があります。この場合では、教室の衛生状態から生徒指導などの実態を判断できません。

授業は堂々と見る

 これは私立学校のみならず公立学校の教員にも当てはまることですが、授業に自信のない教員は誰かに授業を見られることを嫌います。私立中学校では学校見学会が多いため、授業を見られることに教員は慣れています。しかし、公立学校のひどい教員には、学校見学の日や土曜日の公開授業の日を狙って、有給休暇を取る教員もいます。要するに、自分の授業を保護者や来客に見られたくないから、学校公開の日に休みをとるということです。なんにせよ、だれに見られても恥ずかしくない授業を行うことは教員の使命です。そもそも、人に見せられない授業を行っていいはずがありません。

 私立中学校の授業では、生徒の普段の姿が出ます。中高一貫の6年制ということで、高校3年生以外は授業に緊張感がないかもしれません。だからこそ、教員の指導力が問われます。そこで、私立学校の見学会では、学年や教科に関係なく、行われている授業を積極的に見学してみてください。私立学校では、基本的に教員は終身雇用ですが、『この教員は大丈夫なのか』と思われる教員がいるかもしれません。『この授業で大丈夫なのか』『こんな指導で問題はないのか』というような教員が2人もいれば、「この学校はやばい」ということでしょう。

 学校教育の素人であっても気が付く箇所はたくさんあるでしょうが、授業を見るポイントは、教員が説明しているときに生徒が寝ている、生徒が板書をしていない、ノートの切れ端を生徒同士で回している、指示された問題演習を生徒はやらない、生徒の机に教科書などの道具がないなどです。注意して見てみましょう。

 指導力のある教員では、授業規律が徹底されています。教員の指導力は生徒に良い影響をもたらし、学力にも影響します。入学する可能性のある私立学校に、どんな教員がいて、どんな授業を行っているのかを、堂々と徹底的に見てみましょう。
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