記事概要 私Garudaが書いた令和5年度の東京都公立学校教員採用試験{令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考 (6年度採用)}の、論文の答えです。以前の記事でも解答例になる論文を書きましたが、この論文は完璧な論文です。論文の書き方のコツを全て網羅したものです。参考にしてください。
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問題
各学校では、児童・生徒一人一人のよい点や可能性を引き出し伸ばす教育が求められています。
このことについて、あなたの考えを述べた上で、その考えに立ち、教師としてどのように取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して、26 行(910 字)を超え、3 0 行(1,0 5 0 字)以内で述べなさい※ 引用 東京都教育委員会 令和4年度東京都公立学校教員採用候補者選考 第一次選考
https://www.kyoinsaiyopr.metro.tokyo.lg.jp/pdf/exam/mondai35.pdf
解答例
子どもの能力を生かすも殺すも教員次第である。私は児童・生徒一人一人のよい点や可能性を引き出し伸ばすために、以下を遂行する。
1 学習指導の面で、生徒の可能性を引き出し伸ばす。
全ての生徒にはそれぞれ個性や能力がある。生徒の実態を的確に把握し、適切な指導を行うことで、生徒の意欲を掻き立て、可能性を伸ばすことができる。
体育の陸上競技に意欲を示さない生徒がいた。私は、生徒自身の前回記録を参考に、達成可能な目標タイムを設定させた結果、生徒の意欲が向上した。
私は、毎回の授業の始めに、本時の目標を設定させる。そして、授業の最後で目標が達成できたかを確認させ、目標が達成された理由や、目標の数値が適切だったかを考えさせる。過去の自分の成果と比較させることで、生徒自身の成長を実感させ、努力を褒めることで可能性を伸ばしていく。また、目標達成に向け、生徒自身が意識したことや工夫したことを生徒同士で話し合わせ、互いの技術や工夫を共有させる。自身を分析し評価する能力を高めさせ、目標達成の喜びを味わわせながら、生徒の可能性を伸ばす。
2 指導と助言に徹した学級経営に努め、生徒の可能性を引き出し伸ばす。
生徒が可能性を伸ばせるようにするには、教員自身が生徒を理解し、一人一人がいきいきと学校生活を送られるような学級経営を行う必要がある。
引っ込み思案だった私は中学時代に学級委員に選ばれ、担任の支援の下でリーダーシップを発揮した。この経験で、私はリーダー性を身に着けられた。
担任する生徒を正しく理解するため、生徒の過去の学業成績や行動の記録を常に見返す。また、家庭からの調査票を精読し、生徒への対応に誤りがないか注意をはらう。学期始めの目標設定では、適切な指導と助言に努め、達成可能な目標を定めさせる。そして、学期の途中に面談を行い、目標の達成状況を尋ね、成果が出た場合には生徒を大きく褒め、一方で、努力を要する点には、適切な助言を行う。意図して生徒と交流することで、生徒の理解に努め、生徒の可能性を引き伸ばす教育に尽力する。
生徒の良さを引き出すことができると信じ、行動し続けることこそが、生徒の可能性を引き出し、伸ばすために重要である。
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