令和5年度東京都教員採用試験 教職教養問題及び解説⑤ 問21~25 令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考 (6年度採用)

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記事概要 令和5年度の東京都公立学校教員採用試験{令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考 (6年度採用)}の教職教養の問題解説をしていきます。けれど、間違った解説もあるかもしれませんので、鵜呑みするのは避けたほうがいいと思います。なお、間違った解説につきましては、発見次第、私Garudaに教えていただけると幸いです。
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令和5年度東京都教員採用試験 教職教養問題及び解説④ 問16~20 令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考 (6年度採用)
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参考
教職教養の問題はこちら

https://www.kyoinsaiyopr.metro.tokyo.lg.jp/pdf/exam/mondai00.pdf

教職教養問題の答えはこちら

https://www.kyoinsaiyopr.metro.tokyo.lg.jp/pdf/exam/seito00.pdf

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問21

適応機制に関する記述として適切なものは、次の 1 ~ 5 のうちのどれか。

1 抑圧とは、自己にとって都合の悪い欲求や感情を意識下に抑えつけて心理的安定をはかろうとするものである。
2 退行とは、欲求不満をもたらす状況から逃げることによって自己を守ろうとする方法である。
3 同一化とは、自分の行動や失敗を正当化するように理屈づけを行うことである。
4 反動形成とは、自己が許容することができない自己の欲求や感情を、他者の中に移しかえ、責めを他者に帰することである。
5 逃避とは、発達の前段階で欲求の充足に有効であった幼児的な行動様式に戻ることである。

答えは1です
解説 言葉の意味から推測するのが大事。過去問に似たような問題があるはずなので、出てきた選択肢と答えを徹底的に暗記するとよいでしょう。

問21の選択肢の解説

1 抑圧とは、自己にとって都合の悪い欲求や感情を意識下に抑えつけて心理的安定をはかろうとするものです。

2 退行とは、許容できない衝動をより適切な方法で処理するのではなく、自我を一時的または長期的に、発達段階の初期に戻してしまうことです。

3 同一化は、個人が他の人やグループの特徴、行動、または属性を採用する防衛機制です。個人がより安全に感じたり、不安やストレスを処理したりする方法として使用されることがあります。

4 反動形成は、個人が本当の感情や欲求とは逆の方法で振る舞う防衛機制です。例えば、誰かに対して怒りを感じている人が、その人に対して過剰に親切で友好的な態度を取ることが挙げられます。

5 逃避は、個人が困難な状況や感情から目を背けるために、問題から気をそらす活動に従事する防衛機制です。具体的には、過剰な睡眠、テレビ観賞、薬物やアルコールの使用などが挙げられます。

問22

「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」に関する記述として適切なものは、次の1 ~ 5 のうちのどれか。

1 PISA調査は、2000年の調査開始以降、2年ごとに実施されている。
2 PISA調査は、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野について継続して調査を実施しており、2018年調査では、科学的リテラシーが中心分野として設定された。
3 2018年調査では、我が国の読解力の平均得点はOECD平均より高得点のグループに位置し、前回調査の平均得点より上昇した。
4 科学的リテラシーは、2006年調査以降の我が国の習熟度レベル別の推移において、OECD 平均の割合に対してレベル1以下の低得点層が少なく、レベル5以上の高得点層が多い。
5 2018年調査の生徒質問調査において、我が国の生徒は「読書は、大好きな趣味の一つだ」に対して肯定的に回答した割合がOECD平均より少ない。

答えは4です 
解説 こんなゴミみたいな問題作んなって感じの問題です。受験生がかわいそう。まともに取り組まず、捨ててよし。解説間違ってたらすいません。あと、こんな問題の答え知ってても、現場でなんの役に立たないからな。

問22の選択肢の解説

1 PISA調査は、3年ごとに実施されています。出典:文部科学省「PISA調査の概要」

2 PISA調査は、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野について調査を行っています。出典:文部科学省「PISA調査の概要」

3 2018年調査では、我が国の読解力の平均得点はOECD平均より低得点のグループに位置し、前回調査の平均得点と変わらず、上昇はありませんでした。出典:文部科学省「PISA 2018 調査の結果概要」

4 2006年調査以降の我が国の科学的リテラシーの習熟度レベル別の推移において、OECD平均の割合に対してレベル1以下の低得点層は少なくなってきているものの、レベル5以上の高得点層は少ないです。出典:文部科学省「PISA 2018 調査の結果概要」

5 2018年調査の生徒質問調査において、我が国の生徒は「読書は、大好きな趣味の一つだ」に対して肯定的に回答した割合がOECD平均より少ないです。出典:文部科学省「PISA 2018 調査の結果概要」

問23

次の記述は、東京都のある教育施策に関するものである。この教育施策の名称として適切なものは、下の 1 ~ 5 のうちのどれか。

社会人として自立するための「読解力」及び「自ら学ぶ力」の向上を目的として、都立高校生の「読解力」及び「自ら学ぶ力」の現状や課題を把握するとともに、効果的な指導方法を開発する。

1 東京ベーシック・ドリル
2 「学びの基盤」プロジェクト
3 子供を笑顔にするプロジェクト
4 ヤングケアラー相談専用ダイヤル
5 TOKYOスマート・スクール・プロジェクト

答えは2です
解説 普通は解けません。とりあえず解説読んで、概要だけとらえておきましょう。

問23の選択肢の解説

1 **東京ベーシック・ドリル**: これは、東京都教育委員会が作成した、小学校1年生から中学校1年生までの生徒が、国語、算数、数学、社会、理科、英語の基礎を学ぶためのドリルプログラムです。電子版と紙版の両方が用意されています。

2 この教育施策の名称が「学びの基盤」プロジェクトです。このプロジェクトは、社会人として自立するための「読解力」及び「自ら学ぶ力」の向上を目的として、都立高校生の「読解力」及び「自ら学ぶ力」の現状や課題を把握するとともに、効果的な指導方法を開発することを目指しています。

3 **子供を笑顔にするプロジェクト**: これは、東京都教育委員会が運営するプロジェクトで、様々な体験活動を通じて子供たちの笑顔を引き出すことを目的としています。具体的には、コロナウイルスによる学校生活の様々な制限に対応して開始され、子供たちにポジティブな経験を提供することを目指しています。

4 **ヤングケアラー相談専用ダイヤル**: これは、東京都が設置した相談専用ダイヤルで、若い介護者(ヤングケアラー)が抱える悩みや問題について相談することができます。このダイヤル窓口では、専門的な知識を持った相談員が対応し、必要に応じて適切な支援機関への紹介も行っています。

5 **TOKYOスマート・スクール・プロジェクト**: これは、東京都教育委員会が推進するプロジェクトで、ICT(情報通信技術)を活用した教育環境の整備や教員のICT能力向上を図ることを目的としています。このプロジェクトでは、都立高校においてタブレット端末や電子黒板などの導入が進められており、生徒たちがより効果的な学習ができるようサポートされています。

問24

小学校に関する問題

小学校学習指導要領特別活動の「各活動・学校行事の目標及び内容」の〔学校行事〕のうち、儀式的行事に関する記述として適切なものは、次の 1 ~ 5 のうちのどれか。

1学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機付けとなるようにすること。
2 平素の学習活動の成果を発表し、自己の向上の意欲を一層高めたり、文化や芸術に親しんだりするようにすること。
3 心身の健全な発達や健康の保持増進、事件や事故、災害等から身を守る安全な行動や規律ある集団行動の体得、運動に親しむ態度の育成、責任感や連帯感の涵養、体力の向上などに資するようにすること。
4 自然の中での集団宿泊活動などの平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、よりよい人間関係を築くなどの集団生活の在り方や公衆道徳などについての体験を積むことができるようにすること。
5 勤労の尊さや生産の喜びを体得するとともに、ボランティア活動などの社会奉仕の精神を養う体験が得られるようにすること。

答えは1です。
解説 それぞれ、何の行事についての文章かが分かれば、割と解ける問題でしょう。

問24の選択肢の解説

1 儀式的行事とは、入学式や卒業式や始業式のことです。したがって問題文は、儀式的行事に関する記述として適切です。学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機付けとなるようにすることが儀式的行事の目標です。

2番は、学校行事の中でも「発表会」に関する記述です。平素の学習活動の成果を発表し、自己の向上の意欲を一層高めたり、文化や芸術に親しんだりするようにすることが目標です。

3番は、「運動会」に関する記述です。心身の健全な発達や健康の保持増進、事件や事故、災害等から身を守る安全な行動や規律ある集団行動の体得、運動に親しむ態度の育成、責任感や連帯感の涵養、体力の向上などに資するようにすることが目標です。

4番は、「移動教室」に関する記述です。自然の中での集団宿泊活動などの平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、よりよい人間関係を築くなどの集団生活の在り方や公衆道徳などについての体験を積むことができるようにすることが目標です。

5番は、「勤労奉仕」に関する記述です。勤労の尊さや生産の喜びを体得するとともに、ボランティア活動などの社会奉仕の精神を養う体験が得られるようにすることが目標です。

問25

「令和4年度 全国学力・学習状況調査の結果」(国立教育政策研究所 令和4年7月)に示された、小学校の調査結果に関する記述として適切なものは、次の 1 ~ 5 のうちのどれか。

1 国語の「書くこと」については、文章の構成や展開について感想や意見を伝え合うことを通して自分の文章のよさを見付けることはできている。
2 国語の「話すこと・聞くこと」については、必要なことを質問して話の中心を捉えることに課題がある。
3 算数の「変化と関係」については、日常生活の場面に即して、数量が変わっても割合は変わらないことを理解することはできている。
4 算数の「データの活用」については、目的に合う円グラフを選び、読み取った情報を答えることに課題がある。
5 理科の「観察、実験などに関する技能」については、実験の過程や得られた結果を適切に記録したものを選ぶことに課題がある。

答えは4です
解説 この問題は、調査結果報告をあらかじめ資料を読み込んでおかないと解けません。というか、こんな問題、基本的にだれも解けないと思います。資料を読み込むと言っても、どこが問題になるかわかりませんし、初めから捨てていい問題でしょう。
資料

https://www.nier.go.jp/22chousakekkahoukoku/22summary.pdf

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令和5年度東京都教員採用試験 教職教養問題及び解説⑥ 問26~29 令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考 (6年度採用)
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