中・高の教員免許の中でも教員になりやすい 中・高国語教諭免許 【おすすめの教員免許】【打算的に考える教員としての生き方】

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記事概要 教員免許状の中でも、コストパフォーマンスがよい免許について解説します。それぞれの教員免許のいいところを書いていきます。今回は、教員採用試験の中では倍率が低く、合格者の多い、中高国語教諭の免許について解説します。
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倍率の低い中・高国語の教員採用試験

 小学校全科の試験よりは倍率が高い状況ですが、中学・高等学校共通用の他の教科の試験と比べて、中高国語の教員採用試験は倍率が低く、令和3年度の倍率は3.3倍でした。しかし、期限付任用教員(要するに補欠合格者)が75人いるので、これを合格者に含めると、合格倍率は約2.2倍になります。
参考

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2021/files/release20211022_01/besshi.pdf

免許を取得することができる教育機関が少ない

 中・高国語の教員用の教員採用試験の倍率が低い理由には、「中・高国語の教員免許を取得することができる教育機関が少ない」という背景があります。国語の免許を取得することができる大学の学部は、文学部か教育学部がほとんどです。そもそも、国語の免許を取得できる学部が少ないということです。
参考

令和5年4月1日現在の教員免許状を取得できる大学:文部科学省

教員採用試験で国語の能力差が出にくい

               
 他の道府県及び区市町村の教員採用試験は知りませんが、東京都の教員採用試験の問題はすべてマークシート式です。これは、東京都の教員採用試験では、受験者が多いので、マークシート式の問題になっているのでしょう。記述式の問題であれば能力差が顕著に出ますが、マークシートの問題ですと、マグレでの教員採用試験合格があり得ます。無論、教員採用試験はそれぞれの教科の能力や知識だけで合否が判定されるものではありませんが、国語のマークシートは国語の能力差が出にくい問題でしょう。

 余談ですが、現職の国語の教員の能力はピンキリです。極めて語彙力が豊富な教員がいれば、原稿用紙の使い方さえままならない教員もいます。無論、経歴の長い教員のほうが国語の指導力はあるものですが、純粋に国語の能力が低い現職の教員もいます。国語の能力に自信がない人でも、国語の教員免許さえ持っていれば教員になることができる可能性は十分あります。

日本人学校や補習授業校で需要が大きい

 海外で暮らす日本人子女の大部分は、日本人学校や補習授業校で学んでいます。補習授業校は主にアメリカにありますが、週末に算数・数学や国語を中心とした授業が行われています。したがって、そのような学校で求められる教員は、国語や数学の教員免許を持っている教員です。海外で働いてみたいという人にとって、国語の教員免許というのはかなりの武器になります。 
日本人学校についてはこちら

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