記事概要 東京都教員採用試験の2次試験の個人面接で使用する、単元指導計画と学習指導案の書き方を説明します。東京都教員採用試験の面接票を見ながら確認してください。今回は、単元指導計画と学習指導案の項目7の「指導に当たっての工夫」の書き方と面接対策について説明します。
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指導計画
項目7 指導に当たっての工夫
書式例には
工夫していること等を記入する。
(例)〇授業形態の工夫 〇指導方法の工夫 〇教材の工夫
とあります。しかし学校の教員になればわかることですが、「授業形態」を工夫することはなかなかできないです。授業形態の工夫にこだわりすぎると、臨機応変さがないと思われる可能性があります。授業形態の工夫を書くとしても、1~2つ程度にしておきましょう。加えて、「教材」の工夫に関しては、自作の教材を使うのであれば問題ないですが、授業を補助教材ばかりに頼りすぎるとよくないです。教材の工夫に関して書くにしても、1~2つ程度にしておきましょう。「指導方法」の工夫をメインとして、指導に当たっての工夫を書いていきましょう。特に、教育実習を経験した受験生は、教育実習で実際に指導した時に工夫したことを書くとよいでしょう。経験に基づく返答は、説得力が増します。
項目7は単元指導計画の最後の項目です。用紙のスペースが許す限り、できるだけたくさん指導に当たっての工夫を書きましょう。
面接官からの質問の主な形式は
- なぜそうするのですか。
- どういう工夫をするか。
- なぜそれを選んだか。
- 今後どのように指導しますか。
という形式です。これらの形式の質問をされ、返答ができるという前提で指導に当たっても工夫を書きましょう。
私Garudaの面接票
私Garudaは、項目7の指導にあたっての工夫等に
- 身振り手振りを交え、繰り返し発問し、英語で授業を進め、教師が日本語を極力使わないようにする。
- ペアやグループでの活動を多く取り入れ、積極的に机間巡視を行い、個別に対応できる時間を作り、間違いがあれば助言する。
- 視聴覚教材やALTとのスキット、様々なアクティビティを取り入れ、生徒の興味関心を高める授業展開を心掛ける。
- 毎回の授業で生徒に親しみやすい英語の曲を歌わせる。
- 教科書に準拠したワークシートを適切に使用し、書く技能を養う。
- 本単元で学ぶ文法事項を、日常生活や現実にあるものと常に結び付けることを意識させ、生徒の学習意欲を引き出す。
- 誤りを恐れたり恥ずかしがったりすることなく、積極的に自分の考えを学習した英語で表現させる。
- 「話す」「聞く」「読む」「書く」の4領域を毎授業でまんべんなく指導する。
と書きました。
総括
単元指導計画及び学習指導案の中で指導に当たっての工夫は、面接官から一番質問をされる箇所です。以前の記事でもいくつか説明しているように、項目1、2、3、5の内容からはほとんど質問されません。消去法的に考えても、重要な箇所ですので、何度も内容を練り直しましょう。
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