教員視点での副校長・教頭評価基準1 【学校関係者評価基準】

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記事概要 保護者や生徒、若手の教員が、職務上で関わりのある教員の資質を測るための評価基準を書いていきます。残念ながら、公立学校に所属する職員の誰しもが、「いい人間」「有能な人間」だとは限りません。そこで、公立の小中学校に勤める教員を評価する際の、基準やバロメーターについて解説していきます。今回は、副校長及び教頭の資質及び評価基準について書いていきます。
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教員に支持されている副校長・教頭であるか

 校長についても同じことを書きましたが、教員が副校長や教頭を支持しているかどうかは、彼らの資質を測る大きな指標でしょう。校長とは異なり、副校長・教頭は主に職員室で執務しますので、教員は彼らの一挙手一投足を見ています。したがって、副校長や教頭が多忙か、要領よく仕事しているかは、ほとんどの教員が理解しています。しかし校長は、校長室にいる時間が長いので、教員が直接、校長が忙しい姿を見る機会はあまりありません。

 はっきり言って仕事の量で言えば、校長よりも副校長や教頭のほうが多いでしょう。副校長や教頭を見ていると、通常業務に加えて、理不尽なクレーム対応で、1時間以上ぶっ続けで電話で話すなんてことはざらにあります。また、校門の開閉業務で、朝は7時頃から、夜は9時過ぎまで在勤することが、管理職の業務の一つになっている地域も未だたくさんあります。副校長・教頭は、まさに学校の屋台骨です。学校にいる時間が校長よりも長いことからも、副校長・教頭は校長よりも、教員からシビアに評価されやすい存在です。 

 真に支持されている副校長・教頭であれば、たとえ職員室で居眠りしようとも、それを責める教員はいません。激務をこなし、頑張っていることを教員が理解しているからです。「眠ってしまうほど、副校長・教頭は今忙しいんだ」と教員が思うか、「副校長はいつも寝ているな」と教員が思うかでは、大きく評価が分かれます。副校長・教頭は、日頃の行いが評価に明確に現れます。

職員室の秩序を保てるか

 これもまた、学年主任の評価基準で書きましたが、職員室内に快い雰囲気をもたらすことも、副校長・教頭の大事な仕事の一つです。副校長・教頭は管理職で、「職員室の担任」ともいわれますので、学校そして職員室の悪い空気を察知するべきです。特に、教務主任や学年主任が手に負えない教員への指導で、必要なときに「だめなものはだめ」と戒めることは、法的に職務とは定められてはいなくても、副校長・教頭が支持されるのに絶対的に必要になる能力です。

 むしろ、職員室の雰囲気は、全て副校長・教頭次第と言っても過言ではないかもしれません。陰鬱な空気の職場では、下っ端の教員はトップを評価しませんし、居心地が悪くなります。教員の居心地の悪さを察知できない、また、気づいていようとも気づいていないふりをする、このような副校長・教頭は、仕事を全うしていないに等しいと言えます。

 校長の存在も大きいですが、副校長・教頭が、教員にとって働きやすい環境を作っているか否かは、評判がいい学校になっていくかにも関係してきます。副校長の・教頭の影響力が非常に大きいということです。だからこそ副校長・教頭は、教員からシビアに評価されもします。

副校長の仕事の点から見た副校長・教頭評価基準2 【学校関係者評価基準】
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