理科教員の判断・評価基準 【学校関係者評価基準】

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記事概要 保護者や生徒や若手の教員が、身近な教員の資質を容易に測るための評価基準を書いていきます。「この教員は大丈夫なのか」「この教員の指導力は十分なのか」という懐疑心や猜疑心が生まれたとき、信頼に値する教員であるか否かを測る参考にしてください。今回は、理科教員の資質及び評価基準について書いていきます。
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数学科教員の判断・評価基準 【学校関係者評価基準】
記事概要 保護者や生徒や若手の教員が、身近な教員の資質を容易に測るための評価基準を書いていきます。「この教員は大丈夫なのか」「この教員の指導力は十分なのか」という懐疑心や猜疑心が生まれたとき、信頼に値する教員であるか否かを測る参考にしてくだ...
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基準1 物理・化学・生物・地学の4分野を適切に指導できているか

 驚く方がいるかもしれません。中学理科の教科書は、平成24年までは第一分野・第二分野の2冊に分かれていましたが、その後は理科として1冊となりました。したがって、以前は第一分野の先生、第二分野の先生のような、専門に応じた教員の「住み分け」が見られましたが、現在は、物理・化学・生物・地学の4分野を、理科教諭が一人で担当します。

 さて、中学校段階での物理・化学・生物・地学の学習内容は、浅く広くというレベルですが、理科の教員全てが、理科の4分野を得意としているわけではありません。したがって、中学理科の4分野を、生徒の実態や興味・関心に配慮しながら適切に指導できるかどうかが、理科教員の判断基準となります。

基準2 授業中に実験・観察をできるだけ多く行っているか

 中学校では、国語を始めとする主要教科と、音楽を始めとする実技教科を学びます。実技教科は、授業準備や片づけに時間がかかるということで、教員の持ち時間数が主要教科の教員より軽減されています。では、理科は主要教科、実技教科のどちらでしょうか。さて正解は、実技教科です。

 理科の授業には実験・観察がつきものでで、「理科は苦手でも、実験は好き」という生徒は多くいます。けれど、準備に時間がかかるや授業中の事故やケガが心配を口実に、実験をほとんど行わない教員がいます。また、実験結果にこだわるあまり、実験の失敗を受け入れられない教員がいます。

 教科書を鵜呑みにせず、実験器具や試薬の量を工夫したり、授業前に実験し、その手順を確かめたりしているかが、中学理科教員の判断基準となるでしょう。また、実験で結果が誤った場合、それを無駄にせず、誤りの原因や理由を考察させたりしているかが、理科教員としての器の判断基準となるでしょう。
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教職員目線の校長の判断・評価基準1 【学校関係者評価基準】
記事概要 保護者や生徒、若手の教員が、職務上で関わりのある教員の資質を測るための評価基準を書いていきます。残念ながら、公立学校に所属する職員の誰しもが、「いい人間」「有能な人間」だとは限りません。そこで、公立の小中学校に勤める教員を評価する...

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