公立学校教員の人事異動の際の、校長の裁量権 【教員人事異動情報】

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記事概要 東京都の公立学校教員の人事異動の裏側と、校長がどれだけ人事異動の裁量権をもっているのかについて説明します。
人事異動と在籍年数についてはこちら

学校教員の人事異動と在籍期間のしくみ 【教員人事異動情報】【東京23区の学力差は縮まらない】
記事概要 東京都23区の公立小学校・中学校の中で、新しく評判のいい学校が生まれない理由について、教員の人事異動と在籍期間の点から説明していきます。 評判がいい学校の代表例 東京都の公立中学校の御三家はこちら 評判がいい学校についてはこちら ...
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公立学校に所属する教員の人事異動は、全て校長が決める

 公立学校教員に人事異動はつきものですが、どうやって異動が決定するのでしょうか。校長・副校長を除く教員の人事異動は、全て校長が決定します(校長・副校長の人事異動は、教育委員会が決定します)。学校長が教員に対して(この教員には長く学校に在籍してほしい)と考えれば、その教員が自ら異動を申し出ない限り学校の在籍期間は長くなります。一方で、学校長が教員に対して(この教員はいらない)と考えれば、翌年にはその教員は異動するでしょう。このように学校教員の人事異動には、校長の判断が大きいといえます。
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人事異動における校長の教員リクルート 【教員人事異動情報】
記事概要 東京都の公立小中学校の校長が区市町村教育委員会と手を組んで、偶然と幸運に賭けて希望の教員をリクルートする、「校長によるリクルート」について説明します。なお、この記事は主に「東京都の公立小中学校の人事異動」に焦点を当てたものです。類...

校長は、所属学校在籍年が4年目以降の教員の異動をコントロールできる

 原則、東京都の公立学校教員の人事異動対象は、在籍年数が4年目以降の教員です。7年目以降の教員は必ず異動しなければなりませんが、在籍3年目未満の教員は基本的には異動しません。   
東京都の公立学校教員が一校に7年以上在籍する場合(例)はこちら

東京都の公立学校教員が一校に7年以上在籍する場合(例)【教員人事異動情報】
記事概要 東京都の公立小中学校の教員が、通常とは異なり、7年以上学校に所属する例を紹介します。 東京都の公立小中学校教員の人事異動と在籍年数のしくみに関してはこちら 7年以上在籍する場合(例) 進路指導などの関係により、校長が該当する教員に...

 しかしながら、「在籍年数4年以上の教員は人事異動の対象」というルールも原則でしかなく、極端な場合には在籍1年で異動ということも、ごくまれにあります。これは相当にレアなパターンですが、よっぽど校長がその教員に対して使えないというレッテルを張ったか、教員がどうしても異動したいと懇願した、公にできない異動の理由ができたなどです。どちらの場合にせよ、その教員はとんでもなく使えない教員である可能性が非常に高いと考えられます。
教員が1~3年で学校を異動する場合の例はこちら

東京都の学校教員が1~3年で学校を異動する場合(例)【教員人事異動情報】
記事概要 東京都の公立小中学校の教員が、通常とは異なり、1~3年で(早期に)所属する学校を異動する(替わる)場合の例を紹介します。  東京都の公立小中学校教員の人事異動と在籍年数のしくみに関してはこちら 1~3年で(早期に)所属する学校を異...

人事異動は人材の等価交換

 
 公立学校教員に人事異動はつきものなので、どれだけ学校や保護者がその教員を必要としようとも、いつかは異動します。しかし、優秀な教員が異動で学校を出ようとも、その教員と同等レベルと考えられる教員がやってきます(あくまで「考えられる」だけなので、必ず同等レベルに優秀な教員が移動してくるとは限りません)。優秀な教員ばかり異動で出ていってしまっては、学校としても困るからです。ですので、校長が(この教員はいらない)と考えてその教員を異動させても、同じくらいのダメ教員が異動で学校にやってくる、ということは多々あります。
 
 ダメ教員が生まれる理由 働きアリの法則 はこちら

ダメ教員が生まれる理由 学校における働きアリの法則 【教員人事異動情報】
記事概要 公立中学校において、ダメ教員(使えない教員)が生まれてしまう原因について説明します。 働きアリの法則(パレートの法則)とは ・働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。 ・働きアリのうち、本当に働いているのは全体...

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