都内で唯一の路面電車が運行される都電荒川線(通称「東京さくらトラム」)。荒川区三ノ輪と新宿区早稲田間を往復する「チンチン電車」を、大正期に設立された経緯から、往時を偲んで今なお「王子電車」と呼ぶ人が住まう荒川区。明治以降、荒川沿いの工業化に伴い、昭和7年の荒川区発足以来終戦までは、東京市内で最大の人口を誇っていました。現在は、オーストリア・ウイーン市ドナウシュタット区を始めとして、国内外に多数の交流自治体(友好都市)を抱える国際都市「あらかわ」として、その存在をアピールしています。
さて、現在の荒川区には、第一中を始めとするナンバースクール6校、地名を冠する4校、計10校の区立中学校があります。尾久八幡中を除く南千住二中・原中・諏訪台中の3校は、ナンバースクールと地名の学校との統廃合により、平成以降に順に誕生した、荒川区肝煎りの学校です。
荒川区では、区長のリーダーシップにより、言語活動の充実をとおして、PISA型読解力の育成に取り組んできました。その具体策として、荒川区学校図書館支援事業をスタートさせ、他区に先駆け、平成18年度には、学校図書館図書標準(児童・生徒数に応じて整備すべき書籍の数量)100%を達成しました。また、平成21年度までに学校図書館司書を全小・中学校に配置し、全ての教科で学校図書館を利用した授業に取り組ませています。その成果か、学校によっては、全国学力テストの平均値を上回る成績を収めています。
なお、中学への入学に関しては、学校選択制が導入されていますが、抽選等による調整には至っていないようです。
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板橋区の教育事情……いきいき子ども! あたたか家庭! はつらつ先生!【東京都23区教育事情】 地域が支える板橋の教育
遡ること平安時代。当時は橋そのものが珍しく、石神井川に木製の橋が架けられていたことに区名が由来するという板橋区。そのような長い歴史があるものの、区民からは「特色の無いことが特色」というやや自虐的な声も聞こえますが、物価や家賃が比較的安く、昔...
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東京都23区の教育事情 まとめ記事
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