中学英語でアメリカン・ポルノが読める
著 中村康治 こう書房
概要
英語を勉強しなきゃ、でも英語の勉強は続かない、そんなあなたにおすすめなのが本書、『中学英語でアメリカン・ポルノが読める』です。この本は、中学レベルの英語をもとに、官能小説を英語で読んでみようというのがコンセプトをもとにつくられました。英語の小説を読むなんてハードルが高いと思うかもしれませんが、イメージをすることで英単語を推測でき、なんとなく文章を理解できるようになります。
こんな本を書くような著者はとんでもない奴に違いないと思うかもしれませんが、私立の雄、早稲田大学の大学院を卒業しているお方です。
エロの力はすさまじいです。勉強のモチベーションにするにはもってこいの作品です。著者のアメリカン・ポルノへの愛情が伝わる、英語の官能小説の入門書です。
高校生が本書を読解できるか
「中学英語でポルノが読める」というタイトルではあるものの、中学校を卒業したての高校生が読解できる内容ではありません。英文と単語の解説は丁寧ではあるものの、著者が何度も作中で主張する「想像力を働かせて読む」という論は高校生にはいささか無理があるでしょう。英語のレベルは、高いと言うよりも聞き慣れない、普段使わない単語が多いというほうが正解でしょうか。ポルノがゆえprick, cunt, cock, pussy, fuck, pelvisなど、知らなくても一生困らなさそうな単語が頻出します。
学生が知的好奇心により、本書を用いて英語の勉強することはすばらしいかもしれませんが、読解はかなり難しいでしょう。オススメできません。
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