足立区の教育事情……めざせ、「日本一おいしい給食」

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 湿地に育つ葦が(あまた)立つ、「葦立」にその名が由来するという足立区。東京府に編入されるまでは、小菅県の一部でしたが、いずれにせよ区名が「葦」や「菅」にまつわることから、元々自然豊かな地であったことが窺えます。また、埼玉県内に北足立郡、南足立郡などの区分があったことからも、かなり広い地域が「足立」と呼ばれていたことが分かります。

 さて、昭和22年の新制中学発足時に、足立区では千住地区に第一中から第三中、荒川放水路以北に第四中から第十四中の14校が開設されました。それ以後、ナンバースクールは第十六中まで増加しましたが、その後は江南中を始めとする地名を冠した中学校が誕生し、最終的には都内で最高となる39校体制となりました。荒川の中州のような新田地区に住む生徒は、昭和34年に新田中が誕生するまでは渡し船で対岸の鹿浜に渡り、徒歩で第八中まで通ったそうです。

 生徒数の減少により、中学校の統廃合が進められていますが、千住青葉や千寿桜堤という新たな校名はまだしも、その植物に縁も由緒も無いまま「鹿浜菜の花中」などと名付けられると、その適否に疑問を感じます。そのうち、区の花を冠した「チューリップ(鬱金香)中」が誕生するかもしれません。

 さて、良く言えば周囲に流されない(勉強しない)、悪く言えば井の中の蛙(お受験や私立中学受験に無縁)である足立区の中学生の学力は、23区の下位3区から脱出したことがありません。これまでさまざまな学力振興策(?)が試みられましたが、授業日数や授業時間数の増加を目指した2学期制は廃止されました。8月24日までに短縮された夏季休業期間(夏休み)は元に戻され、8月31日までになりました。中学1年生を対象に、8月下旬に千葉県鋸南にある「自然の家」で行われる4泊5日の勉強合宿。数学のみほぼマンツーマンで指導が受けられ、「効果大」とする発表もありますが、それに駆り出される学校管理職の献身が結果として表れているかは、定かではありません。

 特定の教科や科目や得点で「日本一」をめざす代わり(?)に、給食で日本一をめざそうとするあたりに、(己を知る)足立区や足立区教委の本音が現れているかもしれません。

 なお、足立区では学校選択制が実施され、第四・第七・第十・第十一・蒲原・江北桜・千住桜堤・西新井・花畑・谷中の10中学で抽選が行われました。

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