公立学校の校長の赴任先と教育委員会の癒着 コネで決定する公立学校校長の赴任先 【教員人事異動情報】

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記事概要 東京都の公立学校の情勢と、東京都23区の評判がいい公立中学校の一覧をもとに、公立学校の校長の異動先(赴任先)がどのように決定しているのかについて解説していきます。
校長による教員リクルートの成功の3要素(前回記事)はこちら

校長による教員リクルートの成功の3要素 【教員人事異動情報】
記事概要 東京都の公立小中学校の校長が行うことができる「教員のリクルート」について、校長が教員のリクルートを行う際に何が必要なのか、実際にどの程度の確率で教員リクルートが成功するのか、を解説します。  そもそも「教員リクルート」自体がよく...
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公立小中学校教員の人事異動のキーマン

 東京都の校長・副校長以外の公立小中学校教員の人事異動は、次のURLを見るとよくわかります。

公立学校教員の人事異動の際の、教育委員会の動きと異動先決定の流れ 【教員人事異動情報】
記事概要 東京都の公立小中学校教員の定期人事異動の際に、東京都と区市町村の教育委員会がどのように異動先を決定しているのかを解説します。この記事はあくまで、「東京都と都内の区市町村」の教育委員会の動きについて記したものです。加えて、都立高教員...

上段のURLにありますが、管理職以外の公立学校教員の異動先は、
1 校長が、所属校の異動対象となる教員のリストを作成する
2 各校長が作成した異動教員リストを区市町村教育委員会が受け取る
3 区市町村教育委員会が異動教員リストを東京都教育委員会に提出する
4 東京都教育委員会が、対象となった全教員の異動作業を行う。
5 都教育委員会が区市町村の教育委員会に異動教員リストを配分する。
6 教員リストを受け取った区市町村の教育委員会が、各学校に教員を配置する。
という流れで決定します。詳細は上記URLを見てください。ちなみに、管理職以外の教員が希望とする学校や区市町村で勤務するには、区市町村教育委員会が実施する公募に合格するか、水面下で校長にリクルートされる必要があります。
校長のよる教員リクルートに関してはこちら

人事異動における校長の教員リクルート 【教員人事異動情報】
記事概要 東京都の公立小中学校の校長が区市町村教育委員会と手を組んで、偶然と幸運に賭けて希望の教員をリクルートする、「校長によるリクルート」について説明します。なお、この記事は主に「東京都の公立小中学校の人事異動」に焦点を当てたものです。類...

 校長、副校長(教頭)などの管理職の異動は、区市町村教育委員会と東京都教育委員会とで決定されます。管理職以外の教員とは異なり、校長、副校長には、在勤期間の目安はあっても、異動の規定はありません。しかし、東京都教育委員会が特定の校長に特別な配慮をしたり、区市町村教育委員会が希望する校長をリクルートしたりしたと思われる人事異動が時にあります。なんにせよ、東京都の公立学校教員の人事異動に関しては、教育委員会(正確に言えば東京都教育委員会の管理主事)が実権を握っているということは、容易に想像できるでしょう。

どこもいい学校とはかぎらない

評判がいい学校についてはこちら

東京都23区 評判がいい中学校一覧 【教員人事異動情報】
記事概要 東京都23区の公立中学校の中で、評判がいい中学校の一覧です。評判がいい中学校一覧は、私Garudaの独断と偏見でできています。あくまで一個人の印象で悪しからず。「ここの区の~中学校も評判いいよ」という意見があれば、ぜひ私Garud...

 上段のリンクにあるとおり、評判がいい学校は東京都23区のそれぞれに数えるほどしかありません。東京都には600校以上の公立中学校がありますが、評判がいい中学校は全体の1割にも満たないのです。増して、東京都23区と言っても、学校によっては幅広い格差があります。区の印象が良くても、いい学校もあれば悪い学校もあります。となると、誰だって、できることなら評判がいい学校に勤務したいわけです。

評判がいい学校の校長はどんな人か

 では、どうすれば校長は「評判がいい学校」に勤務できるのでしょうか。校長の赴任先は、東京都と区市町村の教育委員会が決定しています。では、評判がいい学校に勤務できるかどうかはランダムなのでしょうか。癒着やコネなどの裏工作によって異動先が決定することがあるとすれば、東京都の教員のみならず、教育に携わる全ての人間から不満の声が上がってもおかしくはないでしょう。

 そこで、東京都の公立中学校の御三家として伝統と歴史があり、内閣総理大臣の岸田文雄、元内閣官房長官の加藤紘一、世田谷区区長の保坂展人、「走れコウタロー」で一世を風靡した山本コウタロー、民放のトップの露木茂など名だたる著名人を輩出した、「評判がいい学校」として有名な東京都千代田区立麹町中学校の校長を例に検証してみましょう。
千代田区立麹町中学校が都内の公立中学校の御三家と言われるゆえんはこちら

評判がいい学校の代表例 東京都の公立中学校の御三家 【東京23区の学力差は縮まらない】
記事概要 東京都の名門公立中学校と言われる「千代田区立麹町中学校」「文京区立第六中学校」「江戸川区立清新第一中学校」が、なぜ公立中学校御三家と呼ばれるのかを説明していきます。 保護者の学力=子どもの学力 についてはこちら 東...

こちらは、公立学校を経ての東京大学エリートコースについてです(千代田区立麹町中学校が昔から名門校だったということについて書いています)。

東京都の公立学校を経由しての、東大へのエリートコース 【東京23区の学力差が縮まらない】
記事概要 東京都の公立小・中・高校を経て、東京大学に進学するエリートコースを解説します。 東京都公立学校の東大へのエリートコースとは  東京都の公立学校へのエリートコースとは、東京都の地域ごとの公立小・中・高校を経由して東京大学に入学す...

東京都千代田区立麹町中学校

東京都千代田区立麹町中学校の沿革はこちら

千代田区立麹町中学校-沿革

 2022年現在、千代田区立麹町中学校の第16代校長は長田和義さんという方です。学校ホームページの沿革のページを見ると、前任は「新宿区教育委員会教育指導課長」とあり、彼が教育委員会で働いていたことが分かります。また、第15代校長の工藤勇一さんの略歴にも「新宿区教育委員会教育指導課長」という全く同じ肩書が見られます。そして、以下の記事を読むと、長田和義さんは工藤勇一さんの下で働いたメンバーであるということが明記されています。
参考

教育委員会の都合は最後に考えよう
組織に所属している人なら、大なり小なり、その内側から改革を進めていくことの難しさを感じたことがあるだろう。千代田区立麹町中学校校長・工藤勇一氏の歩みは、そうした現実との戦いの歴史だったとも言える。かつて在籍した新宿区教育委員会では前例のない規模で公立学校のICT(情報通信技術)化を進めた。当時、工藤氏とともに働いた3人...

 麹町中の沿革をさらに遡ると、工藤勇一校長の前任・第14代村上みな子校長の経歴には「東京都教職員研修センター 統括指導主事」とあり、こちらにも教育委員会の影が見え隠れします。

 東京都内に600以上ある公立中学校の中でも名門校として有名な千代田区立麹町中学校に、2連続で「新宿区教育委員会教育指導課長」の肩書を持った人間が校長に就任することは、ただの偶然なのでしょうか。600分の1という確率が2回連続した結果なのでしょうか。さらに、前々校長が「教職員研修センター 統括指導主事」という、教育委員会がらみの経歴を持っているのは、たまたまなのでしょうか。これを癒着やコネという言葉を使わず、なんと説明できるのでしょうか。

調べれば調べるほど怪しい、教育委員会と評判がいい学校の校長のつながり

 千代田区立麴町中学校の例は十中八九、氷山の一角にすぎません。教育委員会とのつながりのある人が、評判がいい学校に着任する例は、探せばいくらでも出てくるはずです。上段に添付した「評判がいい中学校一覧」の校長の経歴を見れば、教育委員会での経歴が出てきてもおかしくない状態です。東京都の公立小中学校教員として働いていれば、いい学校で働きたいという気持ちは、校長に限らずだれでも持つことでしょう。だからこそ、人事異動に教育委員会の勤務歴やコネや癒着などが影響するのは、いかがなものでしょうか。

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