記事概要 一教員として、PTAに深く感謝する思いを具体的にお話しします。
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余裕のない学校予算
公立小・中学校の一年間の教育事業費(予算)は、区市町村の教育委員会から支給されますが、その金額は必ずしも十分ではありません。各学校では、教科や校務分掌からの要望を集約し、消耗品や備品の希望を互いに譲り合い、適切に執行することで一年間の諸活動を計画的に、効率よく進めています。
けれど、部活動などでは、なくてはならない消耗品のボールや道具が、買いたくても買うことができないことがしばしばあります。そこで、ありがたい天の恵みと言えるものが、「部活動支援費」などと呼ばれるPTAからの補助金です。
儲けが期待されるバザーの開催
PTAが主体となっての営利活動にバザー(販売活動)があります。周年行事の資金集めとして、前年度に行われることもありますが、恒例の行事としているPTAもあります。保護者、特にお母さん方のパワーと行動力には感謝するばかりですが、バザーの収益で周年行事や部活動を支えてくださることが多く、慢性的な「金欠」である学校にとっては、たいへんありがたいことです。
バザーの開催まで
開催内容の検討
バザーというと、さまざまな物品の廉価販売が想像されますが、それ以外には、模擬店の営業や遊びの提供などがあります。フランクフルトなどの食材をどこから安く調達し、何食用意するか、また、PTAのどの委員会が担当するかなどを検討し、日程や人員配置を計画します。前年度からの引き継ぎがあるとはいえ、赤字を出すことなく活動するのは大変なことです。
提供品集めと値段づけ
バザーの中心は何と言っても物品販売ですから、PTA会長名のお知らせを作成して、各家庭に不用品の提供をお願いします。時には卒業生の家庭や地域の事業所からさまざまな物品が寄せられることがあります。持参いただけない場合は、PTAの役員などが引き取りに行きます。全てがボランティアとはいえ、PTA役員の方々には感謝するばかりです。
バザー当日
会場整備
PTAの設営担当は、朝早くから集合し、まずは校庭に線引きします。そして、テントを立てます。学校所有のテントで足りない場合は、他校や町会のテントを前もって借り受け、組み立てます。次いで、販売する物品や模擬店用の道具を移動させます。
模擬店準備
ガスを使う店、電気を必要とする店などあり、バザーの開始時刻に合わせて準備を進めます。カレーライス担当などでは、炊飯器を各家庭から持ち寄り、家庭科室で何度も何度もご飯を炊いたりします。
遊びや音楽の提供
輪投げやストラックアウト、楽器の演奏など、児童・生徒が主体となる活動ができることにも感謝するばかりです。活動した児童や生徒は食べ物や飲み物を無料でいただけることが多く、子どもたちは満足感や成就感を味わうことができます。
PTA会員の尽力で、地域住民や子どもたちが楽しい時を過ごすことができ、また、バザーの収益で学校の活動を支えてくださることに感謝するばかりです。
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