東京都教採個人面接練習2 教科指導と場面指導の質疑応答の分析と解説【東京都の教採は独学でなんとかなる】

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記事概要 東京都の教員採用試験の2次試験(個人面接)対策として、私Garudaが面接練習をしてみました。今回は、教科指導と場面指導に関する面接での、私Garudaの応答の分析と解説を行います。全てを解説したらきりがないので、いくつかピックアップして解説します。
面接練習の実際の音声はこちら

面接票からの質疑応答のスクリプトはこちら

東京都教採2次試験 個人面接練習1 面接票からの質問と回答【東京都の教採は独学でなんとかなる】
記事概要 東京都の教員採用試験の2次試験には、個人面接があります。個人面接の対策として、私Garudaが面接練習をしてみましたので、模擬練習を行った際のスクリプトを掲載します。今回は面接票からの質問の練習です。 模擬練習の実際の音声はこちら...

※ 面接スクリプトの表記
面接官からの質問=Q
Garudaの回答=A
、の部分が多いほど、沈黙が長いことを意味します。

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教科指導は定番の質問だからこそ深くツッコまれる

「あなたが 教員として指導する教科で1番大切なことはどのようなことでしょう」に関する質疑応答の箇所です。

Q あなたが教員として指導する教科で1番大切なことはどのようなことでしょう。
A はい、、、、、、、生徒に、、、はい、生徒に、英語の授業が楽しいと思ってもらえるような授業を行うことです。
Q あなたは、英語の先生になるわけですけれども、英語の授業で大切なのは楽しさですか。
A はい、英語の、、、、はい、楽しさもそうですが、英語が、英語が嫌いという生徒をなくしていくことが大事です。
Q そのためにはどのようにしていきますか。
A はい。私自身、授業の準備を徹底し、どうすれば生徒が興味をひくか、どうすれば生徒が興味を持つかということを何度も考えながら授業の準備をしていくことです。
Q 英語の力とよく言われますけど、あなたは英語の力ってどのようなものだと考えますか。
A はい。英語の力とは、読む、書く、話す、聞くの能力をバランスよく行えることです。
Q ではその4つの力をバランスよく育てるには何が1番大事ですか。
A はい、、、、、、毎回の授業の中で、話す、書く、読む、聞くの4技能を鍛える、指導を行うことです。
Q 具体的には毎時間どのようなことをしますか。

 教員採用試験の個人面接対策に関する他の記事や動画で、『「あなたが教員として指導する教科で1番大切なことはどのようなことでしょう。」という質問がよく出る』という解説を見たことがないでしょうか。この種の質問が定番なのは事実ですが、大事なのは、「指導する上で大事なことは何ですか」から派生する質問に適切に回答することです。「指導する上で大事なことは何ですか」という質問の答え方だけを解説しても、何の意味もありません。教員採用試験では、質問から派生する質疑応答の3ターンくらいを準備しておくことが大事です。
 教員採用試験の面接対策をするのであれば、例えば

Q あなたが教員として指導する教科で1番大切なことはどのようなことでしょう。
A 回答
Q なぜ、それが一番大切だと思いますか。
A 回答
Q 教科指導で大切なことを徹底するためには具体的に何をしていきますか。
A 回答
Q それをどのくらいの頻度で、授業の中で何分程度時間をとりますか。
A 回答
Q なぜその行動が教科を指導する上で大切なのですか。
A 回答

というような質問の流れに合わせて回答を用意しておくとよいでしょう。しかし、上記の質問は、教科指導に関する質疑応答の典型的な例です。けれど実際は、私Garudaの個人面接の質疑応答のように、こんなお決まりの順番で質問はされません。私Garudaが面接練習を実演している時点で逆説的にはなりますが、教員採用試験における質問は多岐にわたるものですので、私Garudaが質問された内容がそのまま教員採用試験で質問されることはまずありえません。面接官は志望教科や受験生の返答に合わせた質問を次々にしてきます。それでも、上記の質問に合わせた、オリジナルの答えは用意しておくとよいでしょう。

 私Garudaの回答は、筋が通っていると、全体として高評価でした。決して100点満点の質疑応答ではありませんが、面接官から揚げ足を取られるような、墓穴を掘るような回答はありませんでした。回答に時間がかかった場面もありましたが、面接官からの質問に適切に対処できたので、十分及第点という評価でした。

場面指導は基本的に「報・連・相(報告・連絡・相談)」

 場面指導に関する質問への回答は、「報告・連絡・相談」に尽きます。私Garudaの質疑応答を例に挙げれば、

Q あなたが授業をしていた時に、生徒が教室から出てしまったとします。あなたはどうしますか。
A はい、、、、、隣の教室の、、隣の教室にいる教員にすぐに報告し、どういう行動をすればいいか教えを乞います。(報告・連絡・相談)
Q その相談してるうちに子供がどんどんいなくなってしまったらどうします。
A はい、まず、せ、、、、、はい、、、、、、私自身で追いかけ、生徒をなんとか引き止めるように行動します。

 私Garudaの回答は、適切ではなかったので、「子どもがいなくなったらどうする」とさらに突っ込まれています。とはいえ、報告と連絡の内容が被ってはいますが、結果として「報・連・相」になっていました。
 なお、場面指導の問答では、「報・連・相」の前に、緊急対応をする必要がある場合があります。

Q で、同じような内容になりますけれども、授業中、生徒にいさかいがあって、暴力行為が起きたとします。あなたはどうしますか。
A はい、まずその暴力行為を止めます。
Q 次にどうしますか。
A はい、、、、、暴力行為を止めた後に、他の、、生徒の気が収まらないようであれば、すぐに他の教員に連絡し、どのような対応をするかを相談します。

 生徒同士のけんかを速やかに止めるのは難しいかもしれませんが、緊急対応が必要な「けんか」のような場合では、「まず暴力行為を制止する」という指導が求められます。「報・連・相」にとらわれ、生徒がけがを負うことはまずいことです。

 公立学校の新人教員にとって、一番好ましくないのが、「自己判断で勝手に行動する」ことです。緊急対応が求められる場面指導では、「報・連・相」が基本であるものの、生徒の安全確保が最優先です。

細かい補足

1 子どもを指定する

Q 隣の教員への連絡は、あなたがするんですか。
A はい。生徒の状況を見ながら、私が、、、連絡ができれば私が行い、生徒の気が高ぶっていて、手が離せないようであれば、教室にいる他の生徒に、他の先生を呼んでくるように指示をします。
Q 例えば、どのような生徒に指示を出しますか。
A はい、、、、、、、、、、はい。生徒、、学級委員などに指示します。

これは、子供同士のけんかがあった際の場面指導の質疑応答です。この質問に対して私Garudaは、「生徒会本部に所属する生徒」と回答しようと最初に考えました。けれど、「生徒会の本部役員って全てのクラスにいるとは限らないな」と思い、「学級委員」と回答しました。この回答は正解ですね。「真面目な生徒」とか答えると「それはどんな生徒ですか」とか質問されるので、「学級委員」または「生活委員」という答えは、妥当な答えです。

2 生徒指導(生活指導)は複数人で行う

Q はい。では、その当事者についてはいつ指導しますか。
A はい。授業中であれば、授業が終わ、気が、生徒の気が高ま、高ぶっていればその場で、場合によ、、、はい。授業後に、生徒を別室に連れて行き、状況を聞き、指導を行います。
Q その時に大事なことはどんなことですか。
A はい、複数人で指導を行うことです。

複数人で生徒指導(生活指導)を行う理由は、体罰などの行き過ぎた指導を防ぐため、冷静に対応するため、客観的に生徒の言い分を聴取するため、生徒が教員に暴行を加えることを防止するため、などが挙げられます。まあなんにしても、生徒指導は2人以上で行うことが原則と覚えておきましょう。

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