記事概要 東京都教員採用試験の「学校現場での場面指導」の面接例と反省です。
東京都教員採用試験の「学校現場での場面指導」の面接例です。学校現場での事例に関する質問は、具体的にどんな質問なのかということで、元教員採用試験の面接官だった父Garudaを相手に、実際に私Garudaが面接練習を行ってみました。事例に関する質問がどんな流れなのか参考にしてください。まず、私Garudaの学校現場での事例の質疑応答を見てください。
注 Q=面接官からの質問 A=私Garudaの解答
面接中の「、」の数1つにつき、1秒間が開いているという解釈で読んでください。「、、、」の場合は3秒、間が開いています。
面接例
Q これから事例についての面接を行います。落ち着いて答えてください。保護者から、安全確保のために携帯電話を持たせたいという依頼がありました。どう対応しますか。
A はい、、校則により、携帯の保持は禁止されているので、要求に答えることはできないと伝えます。
Q そこをなんとかしてほしいっていうお願いなんですけど、どうしますか。
A 、はい、、校則に則って、それはできないと伝えます。
Q 校則で出来ないってこと分かりましたが、校則を度外視して、何かうまくできる方法ってありませんか。
A 、、はい、、、、、保護者、、はい、あるかもしれませんがまず保護者がなぜ携帯電話を子どもに持たせたいのかという理由を聞いてから、話し合いを進めていきます。
Q あなたの学校では今まで、携帯電話の持ち込みを許可したことはありませんか。
A はい、ありません。
Q そうですか。話し合いをして判断すると言いますけれども、話しをする時に一番大切なことは何ですか。
A 、、、はい、、保護者が、携帯電話を持たせたいという理由もわかりますが、あくまで学校というものは、、生徒一人だけでできているものではなく、全体との調和も兼ねて合わせていかなければならないという、、点もあるということを伝えながら話します。
Q 文部科学省は携帯電話の持ち込みはかまわないという考え方を示していることを知っていますか。
A 、、、いいえ知らなかったです。
Q たしか、すでにそういう話がありましたよね。
A はい、あったかもしれません。
Q あなたの学校では、まだ許可されていないということですね。
Q はいそうです。
A わかりました。
(計約3分) 評価 10点中6点
反省
質問1 保護者から、安全確保のために携帯電話を持たせたいという依頼がありました。どう対応しますか。
ベストアンサー 「生徒の登校時に携帯電話を預かって、下校時に携帯電話を返します。」
反省理由
ベストアンサーとしては、「生徒の登校時に携帯電話を預かって、下校時に携帯電話を返す」が考えられます。この答えに加えて、「ただし、校長の判断による許可がでてから実行します。」というような答えを加えれば完璧でしょう。
面接官の発言にもある通り、文部科学省は携帯電話の持ち込みを認めています。知っておくとよいでしょう。公立小中学校の多くも、文科省の姿勢に従い、積極的に携帯電話を持ってこいという訳ではありませんが、保護者がどうしてもという場合には、生徒が携帯電話を学校に持ってくるということを許可せざるを得ないのが、今日における公教育の実態です。公立高校であれば、携帯電話に関する様々な校則があるかもしれません。合理的な方法(面接官がいぶかしげに思うことのないような方法)であれば、公立高校の校則に基づいて、携帯電話を学校に持ってきていいか否かの答えを言うことも可能でしょう。
反省詳細
私Garudaの面接の中で良くなかった箇所は、「保護者から携帯電話を持たせたい理由を聞いてから話し合いを始めます。」という箇所です。私Garudaは最初、断固として携帯電話の保持を許可しない姿勢を取りました。一応、これはこれでアリなのです。校則は学校ごとに決められるので、学校によっては、完全に携帯電話の所持を禁止する学校もあるかもしれません(今のご時世なかな難しいですが)。しかしこの発言では、結果として生徒が携帯電話を学校に持ってくることを許可する可能性を残すことになります。意見がぶれてしまうような発言は避けるべきです。私Garudaの返答のスタンスであれば、「携帯電話を保持することに関して、いかなる意見も賛成できない」という主義を貫くべきです。
全体としてで見れば、今回の私Garudaの返答は悪くはないです。主張を一貫するということができれば、十分に合格点だったでしょう。
総括
携帯電話を学校に持ってくることに対して、賛成の立場をとるか反対の立場をとるかはどちらでもいいにせよ、一貫した立場をとることを意識しましょう。加えて、今回の面接内容でもあくまで、「報告連絡相談」が大事です。最終的には答えも、「報連相」に帰結するようにしましょう。
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