私立学校教員の在籍年数=学校の評判 【学校教員視点での私立中学校評価基準】

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記事概要 教員の視点での、東京都内の私立中学校の評価基準を解説します。この記事が、私立中学校を受験する児童や保護者、私立学校に勤めようと思う人の参考になれば幸いです。今回は、東京都内の公立学校と私立学校の仕組みの違いから見る、私立学校の人材と私立学校の評価について解説していきます。
教員(人材)募集から見る学校の実態(前回記事)はこちら

教員・人材募集から見る私立学校の実態 【学校教員視点での私立中学校判断基準】
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教員の人事異動

 私立学校の正規雇用教員には、人事異動により学校を異動することは基本的にはありません。私立学校はいわば、終身雇用制の学校のようなものです。無論、私立学校の規則を破ったり法律に違反したりして解雇されることはありますが、日常勤務の実績が認められれば、教員自らが退職を求めない限り、定年までその私立学校で勤務することができます。したがって、自他ともに認めるいい教員がたくさんいれば、おのずと評判がいい学校が出来上がるわけです。

 一方で公立学校の教員には、定期人事異動があります。正規雇用の公立学校教員で、人事異動を免れることができる教員はいません。公立学校教員の人事異動の詳細はこちら

公立学校教員の人事異動の際の、教育委員会の動きと異動先決定の流れ 【教員人事異動情報】
記事概要 東京都の公立小中学校教員の定期人事異動の際に、東京都と区市町村の教育委員会がどのように異動先を決定しているのかを解説します。この記事はあくまで、「東京都と都内の区市町村」の教育委員会の動きについて記したものです。加えて、都立高教員...

 公立学校の教員には定期異動がありますので、たとえすばらしい教員でも、その学校に必要不可欠な教員でも、年限が来れば必ず異動します。いい教員集団により誕生した評判がいい公立小中学校でも、いつかは廃れてしまう可能性が非常に高いわけです。

評判がいい学校には、在籍年数の長い教員が多い

 これは学校における真理の一つですが、評判がいい学校には在籍年数の長い教員が多くいます。定期人事異動を避けることができない公立学校では、評判がいい学校と教員の在籍年数の関係性が顕著に現れますが、これは私立学校にも該当する真理です。東京都の公立学校の教員は、基本的に3年間は同じ学校に所属します。私立学校では、新任教員は基本的に1年契約です。したがって、1年で学校を去る教員が多い私立学校は、「新任の教員にとっての居心地が悪い」「学校のルールが自分に合わない」「新規参加者を歓迎しない、またはできない」といえます。つまり、「教員の出入りが激しい」「毎年たくさんの教員を募集している」学校は、「ろくでもなく居心地の悪い」学校ということです。

 もちろん、うなぎ上りで児童生徒数が増え、常に教員募集を行っている学校もあります。どこの学校でも、ホームページに児童生徒数や学級数の推移を掲載していますので、受験生や保護者は、受験するに値する学校か、評判のよい学校かを容易に確認できるでしょう。したがって、児童生徒数や学級数に増減が無いにもかかわらず、多数の教員募集を毎年行っているような学校は評判が悪い学校ですので、入学するのを避けるべき学校でしょう。

 教員の在籍年数の長さは、居心地の良さの裏返しです。居心地のいいところには長くいたいと思うし、居心地の悪いところからは早く出たいと思うのは、誰も同じでしょう。
公立学校における人事異動と在籍期間のしくみはこちら

学校教員の人事異動と在籍期間のしくみ 【教員人事異動情報】【東京23区の学力差は縮まらない】
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一生涯その学校で働く志のある教員の割合

 公立学校では人事異動があるので、良くも悪くもすべての教員が、いつかは学校を去ることになります。しかし、正規で私立学校に勤めるというのは、「一生涯その学校で働く」ことを意味します。つまり、正規教員が私立学校を辞めるということは、「学校側の都合でその教員を雇用しない」もしくは「この学校で一生涯働くことは考えられない」ということです。もちろん、資質や能力に欠ける教員を、私立学校側が1年限りで解雇することもありますが、次々と教員を入れ替えることに、大きなメリットはないでしょう。採用事務が増えるだけです。

 私立学校に勤める8割以上の教員が「退職までその学校で働くつもり」と思っていれば、その学校は評判がいい学校でしょう。7割以下の場合は、教員が不満に思う何かがあるということです。

 「一生涯その学校で働く志のある教員の割合」も、その学校を評価する一つの指標になるでしょう。
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参考にしてはいけない私立学校の情報 【学校教員視点での私立中学校評価基準】
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