東京都教採 論文の序論を書くためのテクニックと準備【東京都の教採は独学でなんとかなる】

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記事概要 東京都の公立学校教員採用試験の、1次試験の論文の書き方を説明します。今回は教員採用試験の論文の序論と結論を書くときのテクニックと、どのように序論の内容を用意していけばいいのかについて解説します。
 私Garudaが書いた論文の序論と結論(前回の記事)はこちら

東京都教採 序論と結論の考え方と書き方 東京都教員採用試験
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論文の序論を書くためのテクニックと準備

序論はとりあえず書いてみる。

 「教員採用試験の論文を、どうやって書けばいいのかわからない」という人は、とりあえず、とにかくまず序論を書いてみることが大事です。なぜなら、教員採用試験の論文を添削する人間(公立学校の校長)の視点から言えば、序論の内容が論文全体において大きな影響を与えるものではないからです。あくまで、教員採用試験の論文で大事なのは「2つの本論」です。序論がまずまずであろうとも本論の内容が上々であれば、教員採用試験の論文の合格点に十分に達します。序論の書き方がわからない、序論の部分に自信がないという人は、まず軽い気持ちでとにかく何か書いてみることが重要です。

必須部分を利用する。

 私Garudaは、論旨がぶれないようにするためにも、論文問題の問題文から「問題文の中で問われていること」、つまり「論文において書かなければならない部分」を序論に引用します。詳しくはこちらに書いています。

東京都教採 私Garudaの論文の序論の作り方【東京都の教採は独学でなんとかなる】
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序論の内容を用意する

 序論をうまく書く自信がない人は、あらかじめ序論に書く内容を用意しておくべきです。「必ず、このフレーズを序論に入れる」というような文言を、あらかじめ準備しておくとよいでしょう。この際、序論に書く固定の内容は、あまりにも大きく論文のテーマとそれていてなければ、問題ないでしょう。この表現をもっていることが、結論部分にも活きてきます。

序論に用いる語の例

 序論に書く内容をいくつか紹介します。問題文は、東京都の教員採用試験 令和3年度 論文問題Ⅰ A問題から引用します。

 令和3年度 論文問題Ⅰ A問題
 年度初めの職員会議で、教務主任から、昨年度末に実施した生徒アンケートでは、「自分の考えや質問を述べて、積極的に授業に参加している」や「根拠や理由を明確にして自分の考えを述べることができる」に肯定的な回答をした生徒が少なかったこと、また、教科主任会では、複数の教科主任から、「授業で学んだ内容を自分なりに解釈したり、これまで学習した知識と結び付けて自分の考えを形成したりすることができていない」ことが課題として挙げられたとの報告があった。
その上で、教務主任から、「今年度、各教科等の指導において、『言語活動の充実を図り、言語能力の向上を目指す』を重点事項にしたいと思います。」と示された。
 職員会議終了後、教務主任からあなたに、「先ほどの重点事項に基づいて、どのように学習指導に取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。
問題
 教務主任の発言を受けて、あなたならどのように学習指導に取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して、具体的な方策を二つ挙げ、それぞれ10行(350字)程度で述べなさい。また、その方策を考える上での問題意識を明確にし、全体で30行(1,050字)以内で論述しなさい。ただし、26行(910字)を超えること。
引用 東京都教育委員会 令和3年度東京都公立学校教員採用候補者選考 第一次選考
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/kyoinsenko/saiyo_kako/4senko.html

序論の例1

 私は教育実習の経験を通じて、教えるということの難しさを学んだ。そこで、私はこの経験を活かし、言語活動の充実を図り、言語能力の向上を目指す(計68字)

解説
 「言語活動の充実を図り、言語能力の向上を目指す」の箇所は、上記にも書いてあるように、「必須部分」と私Garudaが呼ぶ箇所です。「~を通じて、教えるということの難しさを学んだ。」というようなかなり抽象的な表現は、論文試験の問題文がどんな内容であろうと、柔軟に当てはめることができます。

序論の例2

 生徒の学習能力向上を達成するには、生徒の学習意欲を刺激する必要がある。私自信、主体的な学習の拡充こそが、生徒の言語能力を上昇させると信じている。私は、言語活動の充実を図り、言語能力の向上を達成するために、生徒の指導のため、以下のことを行う。(計122字)

解説
 「主体的な学習」という表現は、割と使い勝手がよい表現です。かなり応用が利く表現です。加えて、「私は~と信じている」という表現は、「思う」や「考える」よりも強い意見の表現です。意見を述べる際にはぜひ使ってみてください。
「以下のことを行う」も役に立つ表現です。論文を書く際に、まったくもって序論の内容が思い浮かばない場合、必須部分と「以下のことを行う」という表現を利用して、すぐに本論に取り掛かるのもいいでしょう。

序論の例3

 私は、教員を志望するきっかけとなった高校時代の恩師の教員から、「教員として一番重要な能力は、授業を行う能力である」という言葉を頂いた。この言葉を心に刻み、言語能力の向上のため、次のことを継続して行っていく。(計103字)

解説
 序論として用意しておくことが思いつかなければ、受験生自身の「考え」や「モットー」、「スローガン」、「座右の銘」「肝に銘じていること」などを書いてもいいでしょう。「考え」などを序論に入れることで、採点者(公立学校の校長)に、受験生自身のことをイメージさせることができるかもしれません。
 しかし、教員採用試験の論文で提示する意見などは、「採点者が納得できる意見」である必要があります。「生徒が自発的に勉強するようになれば、教員は必要ない」とか「将来役に立つことだけを指導したい」など、現実とかけ離れた理想論は採点者にとって印象がよくありません。採点者に共感されるような「意見」を書きましょう。

総括

 上記を参考にして、序論を書いてみてください。あらかじめ対策を練っていれば、序論を考える際に充てる時間が短くなります。効率よく序論の内容を準備しましょう。
「それでも序論を書く方法がわからないよ」という人はこちら

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