「スクールカースト」がある限りいじめはなくならない 【教員が思っている公には言えないこと】

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記事概要 立場や時代にかかわらず、公立私立を問わず、学校の教員が思っているけど言えないことについて説明します。今回は、いじめが発生する根源の一つは「スクールカースト」にあることと、いじめはなくならないということを解説します。これらは、公言すると、PTA、人権団体、新聞等のマスコミ、評論家、教育学者などその他もろもろが黙っていないので、現役の教員は絶対に主張しない(できない)ことです。
障害を持つ児童・生徒の教育 個性と障害は紙一重(前回記事)はこちら

障害を持つ児童・生徒の教育 個性と障害は紙一重 【教員が思っている公には言えないこと】
記事概要 立場や時代にかかわらず、公立私立を問わず、学校の教員が思っているけど言えないことについて説明します。今回は、公立の小・中学校教員の視点から、「障害」についていろいろ書いていきます。障害をもった子が無理して通常学級に通う必要はないと...
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「スクールカースト」とは

《(和)school+caste》学校のクラス内で、勉強以外の能力や容姿などにより各人が格付けされ、階層が形成された状態。階層間の交流が分断され、上位の者が下位の者を軽んじる傾向があることから、いじめの背景の一つともみなされている。インドのカースト制になぞらえた語。学級階層。

参考

スクールカーストとは何? Weblio辞書
学校生活の中で形成される生徒間の上下関係を指す表現。Weblio国語辞典では「スクールカースト」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。

世界にはびこるカースト制

 上記のように、「カースト」という言葉はインドで生まれている。インドでは紀元前から「カースト」という身分や階層が制度として社会に組み込まれていたが、他の国はどうであろうか。中国では古くから、それぞれの地域や時代に、王を中心とした組織がたくさん存在していた。イギリスは今も階級制が有名な国の筆頭である。フランスの絶対王政の時代には、アンシャン=レジームが存在していた。日本では、近年こそ「士農工商」という言葉が廃れてきているものの、江戸時代には武士という特権階級は存在していた。長い歴史で見れば、カーストのような「階級や上下関係の概念」はどこにでも存在していたのである。

同級生同士で発生する上下関係

 儒教の教えによる影響もあり、日本では年齢を基準とした上下関係が重んじられている。そして、日本の上下関係の文化では、上下関係がひっくり返ることはまずありえない。この儒教的文化は、敬語という形で現在の日本の言語にも反映されていることもあり、日本国内で上下関係を尊ぶという思想が消えることは、まずありえないだろう。そして、上下関係は、「スクールカースト」という形でどこの学級にも現れる。

上下関係から生まれる「いじめ」

 現在のいじめの定義には示されていないが、1986年(昭和61年)にはいじめの定義について、「自分より弱いものに対して」という文言が入っていた。この点からも、いじめに強者弱者の概念が含まれていたことは間違いないだろう。では、なぜ学級内でも「上下関係」が生じ、絶対的なものとなってしまうのだろうか。人は、人の上立ちたい、あるいは、立とうとする生き物だからだ。歴史から見てもそうだろう。人が集まれば方向性はどうであれ、強さを基準とした上下関係が必ず現れてきた。そして、学級という場は「スクールカースト」のおかげで、上下関係が生まれやすい環境になっている。

「スクールカースト」がある限り、いじめを止めるのは不可能

 「スクールカースト」を発生させないのは不可能である。なぜなら、世界はマウントの取り合いで形成されているから。したがって、いじめはいつでもどこでも発生するし、学級に属している限りいじめに巻き込まれる可能性は絶対にある。これは学級だけではなく、教員の間でも「いじめ」は存在し、会社の中では「いじめ」という言葉は使わないものの、「パワハラ」「セクハラ」など様々な形での身体的・精神的な攻撃や嫌がらせは存在する。

 では、「いじめは悪」という指導は、子どものためのことなのだろうか。人と接し続ける限り、社会に出れば誰も守ってくれないことなど星の数ほどある。教員が子どもの将来を考えるのなら、「いじめは悪」という考えを浸透させるよりも、「多少の攻撃に負けない精神の強い子どもを育てる」という考えをもつほうがよいのではないだろうか。
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