記事概要 教員免許を取得するには、教育実習を行わなければなりません。今回はその教育実習を行うまでの順序を解説していきます。この記事では、4年制の大学の学生で、実習生自身で教育実習先を探す人の、教育実習を行うまでの流れを説明します。
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教育実習実施までの大まかな流れ(東京都の場合)
大学2年生の2~3月
大学4年生のときに教育実習生としての受け入れてくれる学校を探します。当てとなるのは学生の出身校です。「2年後に、教育実習生として受け入れてくれるか」を、電話するか訪問するかで母校に打診します。窓口は副校長先生か教頭先生です。この時点で、連絡先や履歴書等の提出を求められるかもしれませんが、ここで内諾をもらえれば一安心です。
なお、大学3年次で、教育実習を行う内諾をどこからももらえなければ、最悪の場合、大学4年次に教育実習を行うことができない可能性が出てきます。
ちなみに私Garudaは、大学2年の2月に母校の公立中学校に教育実習を打診しましたが、拒否されました。その詳細は下段に
大学3年生の4月以降
公立学校教員の人事異動が終わる4月以降に、教育実習の内諾の確認も含め、教育実習の依頼書と承諾書を実習先に持参します。私Garudaの場合は、教育実習費として1万円を封筒に入れて持っていきました(教育実習費をもっていくかは、所属する大学によって異なるはずです)。実習期間や校長名が記入され、公印を押された承諾書を手にすることで、教育実習が正式に認められます。大学には承諾書を提出します。この承諾書がないと、ただの口約束になりかねない場合もあります。気を付けましょう。
なお、東京都外の大学生に関しては、実習依頼書や承諾書は不要な場合があります。
大学4年次 教育実習開始まで
公立学校の教職員には人事異動があるので、内諾をお願いしたものの、「やっぱりあなたは教育実習生として受け入れることができません」という可能性が0ではないです(まあまずありえません)。ゆえに、教育実習を行う前に実習先に連絡を行い、教育実習の指導者との事前打ち合わせを行います。
教育実習期間は、受け入れ先の方針や年間計画により、多くは5~7月もしくは9~10月に設定されます。担当学年や指導する教材等について、指導役の教員と事前に打ち合わせし、授業の準備を進めます。
実習先が確保されている場合
大学や学部によっては、教育実習生を受け入れてくれる幼稚園小中高校を、学校が探してくれる大学もあります。国立大学には附属校があるので、毎年、国立大学の生徒で教育実習を行う生徒は附属校で教育実習を行います。ゆえに、国立大学の学生で教育実習生を行う生徒は、上記のような手間がなかったという人もいます。
さらに、文教大学のような教職系の就職に強い大学では、大学が教育実習生の受け入れ先を用意していることが多いです。とりわけ教育系の就職に強いわけでもない大学に通っていた私Garudaからすると、羨ましいですね。教員育成の環境が整っているな、という印象です。
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