記事概要 今後数年の東京都の教員採用試験の合格者の推移について、私Garudaが分析を行っていきます。
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定年退職と教員採用見込者数の分析
新規採用教員人数の仕組み
毎年年に1回、東京都の公立学校教員採用試験が行われます。採用見込者数は、校種(小・中・高校)と教科をすべて含めると、ここ近年は毎年約2500~3000人となっています。もちろん、受験する校種、教科、年度によって採用人数の誤差はあります。では、それぞれの校種・教科の採用見込者数は毎年、どのような基準で定められているのでしょうか。
翌年度に定年退職により退職するであろう教員の人数分を、新規教員として採用しているのです。
現在、公務員(教育公務員を含む)の定年退職年齢は60歳です(今後退職年齢が変わっていきそうですが)。つまり毎年度、60歳になる教員の人数の数で、採用見込み者数が変わっているのです。この60歳になる教員の人数というのが、新規採用者の人数に直接関係してきます。
今後10年の教員の採用見込者数
では、教員の年齢別人口を見てみましょう。
引用 教員の年齢構成 東京都教育委員会
引用 令和元年度学校教員統計調査(中間報告)の公表について
引用先のリンクを見ればわかりますが、55歳以下の教員の数が、少なくなってきているということがわかります。主な理由は、大学を卒業して教員採用試験を合格した教員の数が少なかったからです。この理由には様々な要因があり、なぜ教員になることができた人数が少なかったのかという理由は割愛しますが、これから徐々に、60歳になる、定年退職する教員の数は減っていきます。
この退職教員数の減少の影響を受けるのは、これから教員採用試験を受ける受験生です。退職教員の数が減るので、教員採用の枠も相対的に縮小するでしょう。残念ながら、おそらくここ10年で教員採用試験の倍率が上がることが予想されます。大学の卒業年を早めることはできないですし、定年退職者の人数を操作することもできないので、教員採用試験の倍率が上がることは避けられない未来でしょう。
私Garudaの予想
2020年現在、東京都全体の教員採用試験の倍率(すべての校種・教科の)は約4倍です。この数字が2030年までの10年で6倍以上に上がるのではないかと私は予想します。
総括
今後教員採用試験の倍率が上がるということを考えれば、少しでも学校の教員を経験してみたいという社会人は、教員採用試験を挑戦するならここ数年がチャンスです。今後倍率が上がることは必然ですので。年代や時代を操作することはできないので、自由に教員採用試験に挑戦をすることができる人は限られているでしょうが、やるなら今です。やらずに後悔したくないのなら、今教員採用試験に挑戦しましょう。
ちょっとでもやる気になったら、教員採用試験をスケジュールを立ててみよう。
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