記事概要 私Garudaが書いた、令和2年度の東京都教員採用試験の一般選考論文A問題の2回目の論文の校正です。やっと合格レベルに値する論文になりました。
2回目の校正前の論文はこちら
解答例
情報化の進展で、多大で有効な情報を容易に入手できるようになったが、その情報を用いて、目の前の問題を発見したり解決したりすることは難しい。私は以下の2点で、新しい情報と出会う機会を多く与え、その情報を整理し活用させ、生徒の情報を活用する能力を育てる。
1 必要とする情報を入手するための最適な手段や方法を選択させる
情報化社会になった現代では、様々な媒体から情報を手に入れることができる。
情報化社会になったor情報化社会が進展する
情報収集のための選択肢が多くなった時代だからこそ、情報収集を行う際に、情報を入手する「方法」から吟味する必要がある。
情報収集のための選択肢が多くなったOr情報収集の手段が多様化した
吟味するOr取捨選択する
グループごとに生徒が調べ学習を行った後に、発表を行う授業があった。
?私はこれまでグループで調べ学習を行わせ、発表させる授業を行ってみた。
そのとき、本で調べたグループとインターネットで調べたグループでは、同じ内容を調べたにもかかわらず内容が反対だったことがある。
内容が反対だったことがある。→発表(結論?)が正反対だったことがあった。
情報収集の質を上げるためにも、情報収集を行うときに使うものの例を挙げさせる。そこで挙がったものの特徴や長所と短所、使用時の注意点などを挙げさせ、必要とする情報を手に入れるには、どんな方法がいいのかを考えさせる。
いいのか→適切か
その後、「百聞は一見に如かず」の言葉通り、生徒に情報収集のための道具を使わせる。
最適な手段を考え、実践させることで情報を整理し活用する能力を育む。
2 得られた情報を十分そしゃくして吸収する力を身につけさせる
情報収集の方法を適切に理解し、うまく情報収集ができたとしても、得た情報を活用することができなければ元も子もない。
できなければ元も子もない→できなければ、情報を整理したり、分析したりして思考する活動が十分でなくなることもありえる。
生徒が調べ学習を行う際には、初めて見る言葉や専門用語に触れる機会が増えることが多いので、普段の授業で学ぶレベルよりも高度な言語能力が求められる。
そこで、グループで調べ学習を行わせ、その過程で現れたわからない語句を調べさせ、得た情報をグループ内で共有させる。一人で理解することが困難な情報を複数で行うことで、得た情報についての理解を深めさせる。そして、得た情報の理解度を確認するため、調べ学習の発表を行わせる。グループ内で調べたことを他の生徒に伝えることで、調べた内容を生徒自身に定着させる。発表後には、調べ学習に関する新聞を作成させて、調べ学習のまとめを行わせ、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な情報を活用する力を育成する。
得た情報をうまく活用したり、その情報を発展させたりする力を養うには、かなりの時間を要する。しかし私は、生徒の問題を発見・解決したり生徒自身の考えを形成したりしていくために必要な情報を活用する力を育てていく。
総括
この論文は10点満中、7点です。論文のテーマは難しいながらも、本論の2つ目がよく書けています。正直に言えば、昨年に限っては一般選考で受験する人は、今回の問題Aでなく、問題Bを選んだほうが1次試験の合格率は高かったんじゃないかなと感じます。問題Aの難易度が高すぎる(論文の本論を考えにくい)からです。試験の際には、問題の難易度を考えて選択問題を選びましょう。
令和2年度一般選考論文B問題の論文1はこちら
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