記事概要 私Garudaが書いた令和元年度の東京都公立学校教員採用試験の、一般選考A問題の論文の完成形です。なお、私Garudaが書いた論文の解答例は、教員採用試験の問題用紙の「1行35字」に合わせています。
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問題
A 次の記述を読み、下の問題について、論述しなさい。
年度初めの職員会議で、教務主任から、「昨年度末に行われた教科主任会で、複数の教科主任から『身に付けた知識及び技能を活用して自分の意見を言ったり、説明したりすることができない生徒が多い』や『習得した知識を相互に関連付けて、課題を解決することができない生徒が多い』といった意見が挙がりました。そこで、今年度、各教科等の指導において、『各教科・科目等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせて、自ら問いを見いだし探究する力を育成する。』を重点事項にしたいと思います。」と報告があった。職員会議終了後、教務主任からあなたに、「先ほどの重点事項に基づいて、どのように学習指導に取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。問題
教務主任の発言を受けて、あなたならどのように学習指導に取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して、具体的な方策を二つ挙げ、それぞれ10行(350字)程度で述べなさい。その際、その方策を考える上での問題意識やまとめを明確に書き、全体で30行(1,050字)以内で述べなさい。ただし、26行(910字)を超えること
※ 引用 東京都教育委員会 令和元年度東京都公立学校教員採用候補者選考 第一次選考
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/kyoinsenko/saiyo_kako/data/h32/mondai36.pdf
解答例
私は、学習したことを十分に利用しながら、普段の授業から様々な視点で勉 強をすることにより、各教科・科目等の特質に応じた「見方・考え方」を働か せて、自ら問いを見いだし探究する力を生徒に育成する。 1 既習内容を思い出させ、自分の言葉で勉強した内容を説明させる。 人は忘れる生き物であるが、何度も思い出すことで記憶を定着させることが できる。学習したことを忘れても、何回も反復練習をして定着させることが大 事である。英語の授業の中で発音や音読を繰り返し行うことで、生徒の口から 自然と英語が出るようになった。 そこでまず、文法項目をパタンプラクティスや虫食い問題などを使って様々 な方法で文章の導入を行う。文法が定着し始めたところで、周りの友達などに 文法の仕組みを説明するアクティビティを行う。「人に説明するためには自分 が理解していないとできない」ということを理解させて、学習した内容を思い 出し、友達に説明させる。教えた生徒はアウトプットをすることにより勉強の 理解を深め、教えられた生徒は、質問をしながら疑問点を減らし、クラス全体 として自分の意見を言ったり、説明したりする力を養う。 2 既習事項を正答できる問題に取り組ませ、ひらめく楽しさを学習させる。 人は何に対しても知的好奇心を持つものである。新しい発見や気づきをした とき、自然とワクワクしたり、胸が高鳴ったりする。この経験を授業でも引き 出すことで、主体的に新しい課題に取り組むようにさせる。 気づきを促すため、生徒が自分で理解できそうな例を提示する。英語の文法 の多くには規則性がある。規則性のある例文をいくつも示すことにより、なぜ そのような文章になったのかを理解させる。今まで学習した考え方を使うこと により、法則などを発見できるようにする。生徒主体で理解させることで、勉 強や発見の楽しさを教え込む。加えて、新しい発見をするにはもともとの知識 があることが必要ということも分からせ、既習事項と新しい学習内容の知識の 結合を意識させる。勉強は、すればするほど楽しくなるし理解できるようにな るということをきっかけに、自ら問いを見いだし探究する力を育成する。 私は、学習の基礎を作る知識と、視点を変えることの融合により、生徒が自 ら問いを見いだし研究する力を育成するために、粘り強く取り組んでいく。
総括
これが完成した論文です。よく書けていて、教員採用試験合格レベルの論文になっています。
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