記事概要 私Garudaが書いた、平成31年(令和元年)度の東京都公立学校教員採用試験の、一般選考A問題の論文の校正の詳細です。論文がなぜ校正されたのかを紹介します。
校正された論文はこちら
校正詳細
柱は長くなりすぎないように書く
東京都の教員採用試験の論文は「序論・本論・結論」が基本の構成です。そのうえで、本論を書く際には、「(柱)論・(例)・策」の構成で書くことが大事です。東京都教員採用試験の論文の中で柱は、(柱)と表されているように、必ずしも必要なものではないです。「柱」はさほど重要ではないため、あまり字数を稼ぐべきではありません。ですので、論文の中では「柱」を短く表現する必要があります。私が論文の中で
2 既習事項を使い解けるようになる問題に取り組ませ、ひらめくことの楽しさを学ばせる。
と私が書いたこの文は、少し長いです。せいぜい多くても35字ほどがよいでしょうか。40字を超えると柱の文が長いです。
序論・本論・結論についてはこちら
策には、具合例として何をやるか書く
本論の中の、「(柱)論・(例)・策」の中でも、「策」の内容が圧倒的に重要です。論文の採点者は、受験生が教員になったときに何をするのかを知りたいのです。ここの「策」の部分に具体的な内容が入っているかが、論文を書くうえで非常に大事です。私Garudaが書いた今回の論文の策は、内容が薄いので評価が高くならないです。採点する側から言えば(苦し紛れで出した案だな)と感じるような策になっています。
「策」の文末には問題本文の内容を使いまとめる。
策をまとめるうえで、単純ですが非常に大事なことです。とりあえず「策」の文末で問題文の内容を使うと、策がまとまっているように見えます(今回の論文で私は貫徹できていなかったですが)。問題を振り返ってみましょう。
平成30年(令和元年)度の東京都公立学校教員採用候補者選考1次試験の論文問題 A
次の記述を読み、下の問題について、論述しなさい。
年度初めの職員会議で、教務主任から、「昨年度末に行われた教科主任会で、複数の教科主任から『身に付けた知識及び技能を活用して自分の意見を言ったり、説明したりすることができない生徒が多い』や『習得した知識を相互に関連付けて、課題を解決することができない生徒が多い』といった意見が挙がりました。そこで、今年度、各教科等の指導において、『各教科・科目等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせて、自ら問いを見いだし探究する力を育成する。』を重点事項にしたいと思います。」と報告があった。職員会議終了後、教務主任からあなたに、「先ほどの重点事項に基づいて、どのように学習指導に取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。※ 引用 東京都教育委員会 令和元年度東京都公立学校教員採用候補者選考 第一次選考
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/kyoinsenko/saiyo_kako/data/h32/mondai36.pdf
この問題であれば、「策」の文末には
『身に付けた知識及び技能を活用して自分の意見を言ったり、説明したりすることができない生徒が多い』や『習得した知識を相互に関連付けて、課題を解決することができない生徒が多い』、自ら問いを見いだし探究する力を育成する。
の箇所を、うまく策の終わりにつなげると、「策」がまとまります。
総括
私Garuda自身、まだまだ論文を書く能力が十分でないということがよくわかりました。論文を書く際の校正の基準にしてください。
平成30年度一般選考 1次試験論文A問題及び解答例 完成形 はこちら
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