PTAとは 【これからのPTA】

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記事概要 教員としてPTA活動に関わった経験から、公立学校のPTAについて解説していきます。

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PTAとは

 PTAとはParent(親)-Teacher(教師) Association(組合)の頭文字を集まりであり、児童生徒の保護者と教員で構成する、児童生徒のために活動する団体のことです。PTAの会員であるという意識の乏しい教員が多く、「先生は何もしてくれない」「教員は非協力的だ」と不満に思う保護者もいます。

PTAの歴史と会員

 PTAはアメリカ発祥の組織で、第2次世界大戦後にアメリカに倣えと日本全国の学校に次々と誕生し、小学校・中学校・高等学校それぞれで全国組織にまで拡大・発展しました。アメリカでは校長の権限が強い学校が多く、校長をけん制する立場から、多くは校長を会員の対象としていません。つまり、PTAのTには校長(Principal)は含まれないということです。

 校長から、学校によっては主事や非常勤講師までがPTA会員の対象となる我が国とは、大きな違いです。

一般的なPTA組織

・役員(本部役員)
 各校のPTA組織を代表する役職です。会長、副会長、書記、会計、会計監査(役員としない学校もあります)など。教員の代表として、副会長に副校長または教頭が、書記に教務主任が加わることが一般的です。

・学級役員
 各学級のPTA会員を代表する役割です。学級委員、広報委員、成人(教育)委員、校外(生活)委員、卒業対策委員などが一般的です。各委員は、他学年や他学級の委員で構成される委員会のメンバーとして、以下のような活動を行います。

 なお、全ての教員が分散して各委員会に所属する学校と、代表の教員が各委員会に所属する学校があります。

主なPTAの活動

PTAの主な活動としては、
・運動会や発表会などの学校行事の運営や手伝い
 PTA競技の発案、来賓接待、自転車整理、会場警備、不審者対応など
・バザーや模擬店の運営、地域のイベントへの協力や手伝い
・PTA新聞発行などの広報活動
・ベルマークの回収と整理
・夜間の防犯パトロール(学校により、通年であったり季節限定であったりする)
・卒業対策費の徴収と卒業生への記念品の準備
・会員対象の講演会の企画。外部で行われる授賞式や講演会への参加

などがあります。これらは、どこの学校でも行われていることが多い活動です。しかし、校種(幼保小中高校)や場所及び地域、学校の歴史や文化などによって、PTAの活動は異なります。

PTAに入りたくない保護者たち

昨今、「PTA不要論」という言葉が新聞でも目に入るようになってきています。PTAの活動に参加したくないという保護者が多く、やりたくない活動であればなくしてしまおうという考え方です。PTAに入る、入らないという話の主戦場は、小学校です。 会員間に公平を期すために、6年間に1度はPTAの学級役員をやってもらおうという仕組みを作っている組織が多くあります。しかし、中学校でも「PTAに入る、入らない」という問題を耳にすることがあります。

 これからPTA組織はどうあるべきなのでしょうか。教員及び学校側からの視点から、「PTA」について考えていきます。 
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