記事概要 首都圏を中心に、日本の一部の地域では私立中学校受験が盛んになっています。今回は、私立中学校と比較して、多様性に触れる経験や地域との交流、高校での選択肢の多さといった公立中学校に通うメリットについて解説していきます。なお、この記事で解説する公立中学校に「公立中高一貫校」は含まれません。
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公立中学校に行くメリット
経済的負担が小さい
公立中学校は、授業料が無料で、私立中学校よりも学習費がかかりません。また、地域にもよりますが、公立中学校に通うには徒歩や自転車通学が多いので、交通費などは不要です。
小学校からの友だちと一緒にいられる
公立中学校は、住所を基準に入学先が決められるので、小学校の友だちと同じ中学校に進学することが多くなります。友だち関係が続きやすく、遊びや部活動などで楽しむことができます。
高校で好きな進路が選べる
公立中学校は、中高一貫ではないので、高校に進学する場合には受験をすることになります。それは自分の希望や目標に合った高校を選ぶことができるというメリットでもあります。また高校には、商業、工業、総合、高等専門(高専)など、普通科以外の選択肢もあり、様々な専門性の高い内容を学ぶことができます。また、高校以降は義務教育ではなくなるので、そのまま就職という選択もできますし、海外に留学するという、国内の学校に行かないという選択肢もあります。
多様性を受け入れる経験が積める
公立中学校には、様々な家庭環境や学力の子どもが入ってきます。筆記試験による選抜で、学力に大きな差がなく、家庭の経済力もある程度安定している生徒が入学してくる私立中学校とは異なり、公立中学校の生徒は多種多様です。極めて優秀な生徒がいれば、四則演算さえできない生徒など、いろんな生徒がいます。公立中学校では、それぞれの個性や価値観を尊重しながら、人とうまくやっていく力や社会性を身につけ、ある意味、社会の縮図を学ぶことができます。
地域とつながる機会がある
公立中学校には、なにかしらで地元の地域と連携する機会が私立中学校に比べて多いものです。具体的には、落ち葉拾いのボランティア活動、地域の防災訓練への参加、地元のお祭りのお手伝いなど、学校が主催していくものもあれば、地域の活動に主体的に参加するイベントもあります。これらのことは生きていく上で必要ないと思うかもしれませんが、地域の大人とともに多種多様な経験を積むことができます。
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