記事概要 東京都教員採用試験の面接官についてです。個人面接の際の面接官が考えていることと、面接官の質(能力の低い面接官)などについて書いていきます。
どんな人が面接官をやるのか
面接官は主に、東京都の公立学校(小・中・高すべて)の校長・副校長が務めます。面接官の人数が足らない場合には、主幹教諭(学校の中で校長副校長の次くらいに偉い人)や、民間の会社の人事採用をしている人などが担当します。ですから、様々な立場の人が、教員採用試験の面接官として受験生に質問をします。様々な人が面接官となるため、残念ながら面接官にも能力差、当たりはずれがあります。受験生側が、面接官の質を判断できるようにしておきましょう。
最初の質問が、個人面接に関係のない面接官
面接官の中には「集団面接はどうでしたか」や「個人面接が始まるまで、待っているときの心境はどうでしたか」といった、教員としての資質を測る質問ではない質問をする面接官がいます。このような質問をしてくる面接官は、
1 すべての受験生に同じ質問をしている、
2 試験官から見て、受験生がよっぽど緊張しているように見える、
という理由で質問をしている可能性が高いです。2のパターンのように、相当緊張の様子が見えるのなら、よっぽど受験生が緊張しているのでしょうが、入室から面接開始までの数秒で緊張を判断することは普通の人はできないでしょう。正直、1や2のような質問は受験生の選考に必要のない質問です。
なんにせよ教員の資質を測る質問としては全く関係がないので、最初にこのような質問をされたら、はずれの面接官だと思っていてください。
個人面接票の内容から、普通は質問しない項目を質問する面接官の心理
個人面接が始まると最初に、面接官が面接票の内容から10分間質問してきます。面接官は教員の資質となるような内容を引き出すためにも、受験者に少なくとも9分間くらいは質問を続けなければなりません。面接中、面接官は面接票から必死になって、質問のネタを探しています。面接官的がぶっちゃけると、面接票から質問するようなネタの少ない受験者が多いのです。面接官は、多くの面接票の内容が薄いと思っています。割合的には、受験生の5人に2人は面接票の内容がペラペラで、質問するようなネタが足りていないです。そのぶん、面接票の内容が濃いと、合格率は必然的に上がってきます。ですので、質問のネタの豊富な面接票を書けるが大事です。
面接官が面接票から質問のネタを探す時、面接票の項目
⑩特技・資格等の「外国語の習得状況」と「パソコンの習得状況」
⑪の学校教育で生かしたい得意とする領域や分野の「受験教科等の領域や分野」と「専攻・研究内容・卒論のテーマ等」
などについては、見ていないことが多いです。この理由は、これらの項目の内容が魅力的でも、教員としての資質・才覚を測る選考基準するのはかなり難しいからです。
ですので、これらの内容に対する答えをきっちり準備していても、質問されずに終わる可能性があるので、これらの答えを売りに面接の準備をしていると、空振りに終わる可能性が高いです。もしこれらの内容を質問されても、深く突っ込まれない可能性が高いです。
面接官がこれらの質問を積極的にしてきたら、面接官の質が低いor面接票の内容が薄いと思ってください。
個人面接時の面接官の心理と、面接官の質 その2はこちら
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