葛飾区の教育事情……生まれも育ちも、葛飾・柴又

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映画『男はつらいよ』で主演した、故・渥美清による決め台詞で全国的に有名となった葛飾・柴又。川魚料理屋『川甚』の閉店が報道され、葛飾・柴又が話題になりましたが、「葛飾」イコール「葛飾区」ではなく、かつては東西南北の葛飾郡があり、その範囲は東京・埼玉・千葉・茨城と、広域に及んでいたことはあまり知られていません。

 葛飾区を有名にしたものに『こちら葛飾区亀有公園前派出所(通称『こち亀』)』や『キャプテン翼』が思い浮かびますが、それらを描いた漫画家を「名誉区民」とする(にできる)ことに、葛飾区らしさが感じられます。なお、亀有公園前に派出所はありません。

 さて、昭和22年の新制中学発足時に、葛飾区では第一中(現本田中)から第十二中(現大道中)の12校が開設され、昭和25年には地名にまつわる現校名に全校が一斉に改名されました。その後も第十八中(一之台中)までナンバースクールが誕生してはなぜか改名され、昭和56年に嵐の二宮和也さんの母校である新小岩中が誕生して24校体制となりました。

 東京23区では珍しく、これまで統廃合なく全中学校が存続していますが、小中一貫教育学校として「新小岩学園」が平成23年に、「高砂けやき学園」が平成24年に誕生しました。しかしその実態は、小中連携教育の推進で、学園を構成する小・中学校の校名に変更はありません。

 葛飾区の中学校には際立った名門校はなく、生徒の平均的な学力は決して高くはありませんが、やっきになってそれを改善(?))させようとする方針や施策が(教育委員会)に無いことが、葛飾区のよい点とも考えられます。なお、学校選択制は実施されていません。

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