記事概要 評判がいい学校に通っても、子どもの学力は上がる訳ではないということを説明します。
公立学校の良し悪しで、子どもの学力や進路が決まるのか
評判がいい学校に所属すると、学力は上がるのか
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教育熱心な親の中には、子どもを家から一番近い地元の公立学校に通わせず、家から通わせることができる範囲の中で評判がいい学校に通わせる、という親がいます。このような場合、バスや電車を使って30~1時間くらいで到着する場所にある公立学校に通わせる場合が多いです。
もちろん、様々な理由があって家から最短距離にある学校に通っていないのでしょう。私Garudaは、子どもの学力を上げることを狙って評判がいい学校に通わせているのであれば、それは効率がいいことではないと考えます。評判がいい学校に通わせることで、子どもの学力が上がるとはかぎりません。
友達の学力が高ければ、子ども本人の学力も上がるのか
公立学校の中で、評判がいい学校に通うことになると、学力の高い生徒が多い環境に身を置くことになるかもしれません。確かに評判がいい学校には、レベルの高い生徒が集まってくる傾向はあります。その環境で友達に刺激され、切磋琢磨し合うことで子どもの学力が上がる場合もあります。
しかし、子どもの友達の学力が高ければ、子どもが学習に対しての自信を失うこと場合もあります。進学校に通い始めた子どもが、進学校の授業についていけず、落ちこぼれになってしまうということは、よくある事例です。
友人関係と学力については、中室牧子さんが書いた「学力」の経済学」に詳細が書かれています。
私立学校は別
ここまで、公立学校の中で評判がいい学校にわざわざ通わせても学力が上がる訳ではない、ということを述べていますが、私立学校は別の話です。上記の通り、私立学校の中で落ちこぼれが出てしまうこともあります。しかし、私立学校に入学するには多くのばあいに受験があります。つまり、入学時点である程度のレベルの学力を持った生徒が厳選されているからです。
つまり私立学校は、子ども間で能力差が生まれにくい状況になっているからです。その場合には、落ちこぼれが生まれにくい環境になっています。公立学校には、たぐいまれな天才がいれば、どうしようもないおばかちゃんもいるので、子ども間の影響が大きくなる場合があります。
頭がいい人の友達は、頭がいい人が多い?
「頭がいい人の友達は、頭がいい人が多い」。私Garudaは、この意見は正しいと考えます。IQに差がありすぎると会話が成立しない、というような話を聞いたことはないでしょうか。大人が子どもに何かを説明をするとき、子どもが理解できるように言葉を選ぶことがあるでしょう。会話を成立させるためにIQが高い人が、IQが低い人向けに説明をするということは、日常生活において様々な場面で発生することです。
しかしながら日常会話において、毎回毎回話し相手向けに説明をしなければならないというのは、かなり骨の折れることです。仕事でもない限り、面倒くさいと感じることもあるでしょう。その結果、話の腰を折らず、スムーズに話を進めることができる人、同じレベルのIQを持った人と仲良くなるのは自然なことです。
「頭がいい人の友達は、頭がいい人が多い」ということは、副産物的なものです。子どもが、頭がいい人が多い環境に身を置くと、自然と頭がよくなる訳ではないのです。
結局は本人の能力次第
極論、私Garudaは、子どもの学力が上がるかどうかは、結局のところ本人の能力次第な気がします。子ども本人の環境や教員の良し悪しもありますが、子ども自身の能力が学力の7割くらいを占めているというのを、私Garudaは体感しています。ある意味これは不平等なことであり、ひたむきに勉強に励んでいる生徒が全く授業を理解できない場合があれば、授業中常に寝ている生徒のテストが満点ということもあります。学校での指導経験があるほとんどの教員が、勉強に関して言えば、能力(遺伝)の影響が非常に大きいということを、生徒には言わないながらも体感していると考えます。
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