ChatGPTに作らせた教員採用試験の1次試験の論文問題の解答の解説

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記事概要 東京都の公立学校の教員採用試験(教員採用候補者選考)の小論文をChatGPTに書かせてみました。今回は、その論文の解説と改善点を紹介します。
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ChatGPTが作成した教員採用試験の1次試験の論文問題の解答
記事概要 東京都の公立学校の教員採用試験(教員採用候補者選考)の1次試験には、小論文の課題があります。この論作文を、昨今注目を集めているChatGPTに書かせてみたらどうなったかという記事です。 問題 A 次の記述を読み、下の問題について、...
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論文の解説と改善点

字数が足りない

 まず、ChatGPTが作成した論文は、字数が887字でしたので、問題に指定されている910字以上1,050字以下という条件は満たしていません。ちなみにこの論文は、ChatGPTのフリープラン(GPT-3.5のモデル)を利用して作成しています。ゆえに、一度に出力できる文字に限界があるので、1000字程度の論文を一度に作成できなかったということです。ChatGPTの有料プランであるGPT-4を使えば、おそらく指定字数の条件を満たした論文を作成できるでしょう。「字数の条件も理解して論文を作成できないのか、AIなんぞ貧弱だな」なんて思わないでください。金で解決できるはずです。

 ともかく、ChatGPTを用いて約900字の論文は容易に瞬時に作成できるということです。論文の字数の条件を満たすにはあと50字くらい足せばいいだけですので、論文の始まりか終わりに教育の信念や心意気かなんかをちょっと書いておけば、字数の問題は解決するでしょう。

違和感をおぼえる日本語

 内容に関して言えば、一つ目の方策の中の「学習スタイルには、聴覚的、視覚的、体感的などがあります」という表現は、教員採用試験の論文の採点者にとっては「不適切な日本語」とみなされるでしょう。特に、その後の「聴覚的な生徒」という表現は変でしょう。これは典型的な「英語を無理やり日本語に翻訳したときに生み出された、おかしな日本語」でしょう。このような不自然な日本語も、時間と共にテクノロジーが進歩すること、有料課金を利用することで改善されるでしょう。       

 「聴覚的な生徒」を書き改めるのなら、「聞いて覚えることが得意」や「聞いて覚えるタイプの児童(生徒)」というような表現に変えるとよいでしょう。ここを直せば、「これはAIが作った文章っぽいな」という印象が無くなります。

 二つ目の方策に関しては十分合格点です。特に修正するところはありません。申し分ない出来でしょう。

総括

 一つ目の方策がやや物足りないため、この論文は10点満点中、6~7点くらいの出来です。絶対に教員採用試験に合格するというレベルではありませんが、5割以上の確率で教員採用試験に合格するというような論文でしょう。

 しかしながら、このレベルの文章を2分もかからず、しかも無料で作成できるのは、ChatGPTの能力を疑うまでもなく、驚くべきことです。

 教員採用試験用の合格ラインの論文がAIによって作成されるのは、時間の問題でしょう。

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