記事概要 教員免許状の中でも、コストパフォーマンスがよい免許について解説します。それぞれの教員免許のいいところを書いていきます。今回は、とりあえず教員免許を取得すれば、誰でも教員として働くことができるであろう、小学校教諭免許について解説します。
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教員になるための狙い目「小学校全科」
前提として
この記事は、ただなんとなく小・中・高校の先生になりたいと思った人(主に中学生・高校生)に向けての記事です。「子どもが好きだから小学校の先生になりたい」「中学校先生のおかげで今の先生がある」「英語の大学受験の指導をしてみたい」というような人向けの記事ではありません。将来の夢はとりあえず教員で、という人は続きを読んでください。
とりあえず、「先生」の仕事をやってみたい!
学校の教員になりやすい校種(小中高のこと)・教科は何?」の内容を説明していきます。結論として、「この教科を教えたい」とか「この年代の生徒を教えたい」というような、明確な目標やこだわりがなく、とにかく先生になりたい人は、小学校の先生になること、小学校全科の教員採用試験を受けることをおススメします。
小学校の教員をおススメする理由
他の校種(中・高校)・教科に比べて、倍率が圧倒的に低い
私Garudaが推す一番の理由がこれです。圧倒的にこれです。なぜ小学校教員の採用試験の倍率が低いのか、書いていきます。
小学校教諭免許を取得することができる大学の学部が少ない。
小学校教諭免許を取得することができる大学の学部の数は、中学・高校の教科の免許を取得することができる大学の学部の数と比べて、圧倒的に少ないです。例えば、中学の社会の教員免許を取得できる学部は社会学部や心理学部、経済学部、経営学部、法学部など数多くあります。一方で小学校教員免許を取得することができる学部は、教育学部がメインです。言ってみれば、小学校教員免許を取得している人がそもそもすくないのです。ゆえに例年、倍率が大きく上がることがないです。
職業としての「小学校の教員」に魅力がない
新聞にもよく載っている「教員の長時間労働」「モンスターペアレント」「残業代0」という言葉。私Garuda自身教員の仕事をしていましたが、今は教員の仕事にあまり魅力を感じません。というよりも近年、先生という職病の仕事の多さが際立っており、教員になろうとする人が減っています。加えて、たとえ教員採用試験に合格しようとも、企業に就職する受験生が非常に多いです。教員採用試験の倍率が下がっていることが、小学校教員の魅力が減っている明確な証拠です。
東京都の小学校教員の現状
現状、東京都の小学校教員が足りていません。圧倒的に足りていません。たとえ東京都教員採用試験に落ちたとしても、「小学校教員の数が足りていないので教員をやってください」と、試験の結果発表後に東京都教員採用試験から連絡がくる人が多いです。それほど教員がいないのです。ほかの地域や校種・教科と比較しても、東京都の小学校の教員には、本当になりやすいです。
令和2年度東京都公立学校教員採用候補者選考(3年度採用)の結果について(参考 東京都教育委員会)
東京都の教員採用試験の結果を見てみましょう。小学校全科(小学校になりたいほとんどに人が受ける試験)の倍率は約2倍です。対して、中・高等学校共通のすべての教科倍率は約4倍です。数字から見ても、小学校全科試験を受けることが、先生の仕事に就くための狙い目だということがわかるでしょう。
将来、先生になりたいと少しでも考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。そして、日本のこどものためにも、小学校教員になってください。
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