記事概要 立場や時代にかかわらず、公立私立を問わず、学校の教員が思っているけど言えないことについて説明します。今回は、なぜ就学時健康診断(就学前健診)を行うのか、教員が就学時健康診断について思っていることを述べます こういった障害がある生徒は、通常学級に通うべきではないという例を紹介します。これらは、公言すると、PTA、人権団体、新聞等のマスコミ、評論家、教育学者などその他もろもろが黙っていないので、現役の教員は絶対に主張しない(できない)ことです。
インクルーシブ教育は無理(前回記事)はこちら
自力では歩くことができない児童・生徒
肢体不自由などで「自力で歩行できない」児童・生徒は、通常学級に進学するべきではないのではないでしょうか。突然の災害や不審者の襲撃などの非常事態が起こった際、自力で歩行できない児童・生徒に対しては、学校や教員はすべての責任を負いきれません。無論、どの学校でも避難訓練は月1回程度で行っているはずですが、緊急事態では、自力での歩行が困難な児童や生徒は、命に関わる危険な目に遭う可能性がどうしても高くなってしまうでしょう。
加えて、車いすを使用する児童・生徒が通常学級に通ったり、学校内を移動したりすることは、学校にエレベーターがない場合はかなり大変でしょう。仮にエレベーターがあったとしても、停電などの緊急事態ではリスクが大きくなってしまうので、通常学級に通うのは得策ではありません。
集団生活を営むことに支障をきたす児童・生徒
脳などに障害があったり、情緒不安定であったりと、学級などの集団生活にうまく馴染めない児童・生徒もいます。突然カッとなって同級生に暴力をふるってしまったり、授業中に騒いでしまったりする児童・生徒は、通常学級で生活する他の生徒に迷惑をかけてしまいがちです。このような児童・生徒は、通常学級に通うべきではありません。勉強はいつでもどこでもできるので、無理をしてまでも通常学級で学習する必要はありません。不要な傷害事件やトラブルを起こさせないためにも、集団生活に難がある児童や生徒は、通常学級に通うのを避けるべきでしょう。
学習障害のある児童・生徒
ここはただの私Garudaの持論です。
現在の認識では、LD(Learning Disability)と呼ばれる、学習障害のある児童・生徒は、基本的に通常学級に在籍することになります。しかし現実として、学習障害のある児童・生徒が通常学級で学ぶには、大変な困難が伴います。学習障害のある児童や生徒を指導してみればわかるのですが、どれほど丁寧に指導しても、勉強ができない児童・生徒はいるのです。何度教えても、同じ方法で計算できない者もいます。学習や努力の成果が出る教科もありますが、学習障害を持つ児童・生徒は多くの場合、主要4・5科目(国語、算数・数学、理科、社会、英語)の勉強が苦手、もしくは勉強しようとも全く成果が出ないという現実があります。
私Garuda自身、学習障害のある生徒には、義務教育によるカリキュラム学習は適さないと考えています。いくら努力しても習得できるようにならない、数学の授業を毎週3~4時間受けようが、得られるものはほとんどないからです。苦手な教科で時間を無駄にするよりも、生徒の個性を伸ばすようなモンテッソーリ教育のほうが、生徒の将来のためになるはずです。柔軟なスケジュールで生活するためにも、学習障害を持つ児童・生徒は通常学級での学習にはあまり適さないでしょう。
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