記事概要 東京都教員採用試験の、教職教養試験用のための年代別学習指導要領です。
教職教養の問題を解くために、
学習指導要領の年代別の特徴をおさえよう。
私が東京都教員採用試験用に覚えた、年代ごとの学習指導要領の要点です。表の中の赤字のところだけ知っておけば、時代ごとの学習指導要領の変遷が分かり、並び替え問題に対応できるようになるはずです。
年代 | 年代ごとの教育時事 |
昭和22年 (1947年) |
教育基本法制定 「社会科」(小・中学校)、「自由研究」(小・中学校)、「家庭科」(小学校、男女共修)、「職業科」(中学校)を新設 |
昭和26年 (1951年) |
中学校の「体育科」を「保険体育科」、「職業科」を「職業・家庭科」と改称 高等学校の社会科で科目「日本史」を新設、「東洋史」と「西洋史」を統合して「世界史」を設置 |
昭和33・35年 (1958年・1960年) |
文部省「告知」:教育過程の国家的基準として法的拘束力をもつことを明確化 小・中学校で「道徳」の時間設置、高等学校で「倫理・社会」を必修科目として設置 |
昭和43・44・45年 (1968~1970年) |
教育内容の現代化:小・中学校の算数・数学、理科を中心に教育内容増加 |
昭和52・53年 (1977・1978年) |
「ゆとりと充実」が強調され、授業時数を1割削減、指導内容を大幅に削減(月1回5日間授業) 「ゆとり時間(学校裁量時間)」を新設 高等学校で「習熟度別学校編成」を導入 高等学校の社会科で科目「現代社会」を新設 |
平成元年 (1989年) |
「新しい学力観」 中学校で「習熟度別指導」を導入 小学校低学年の「社会科」と「理科」を統合し、「生活科」を新設 高等学校の「社会科」を「地理歴史科」と「公民科」に再編し、科目「世界史」を必修化 高等学校で「家庭科」を男女必修化 |
平成10・11年 (1998・1999年) |
完全学校週五日制の全面実施 「ゆとり」のなかで「生きる力」を育成 小学校第3学年以上で「総合的な学習の時間」を新設 小学校第3学年から体育科で「保険」を指導 高等学校の必修教科として「情報科」を新設 |
平成10・11年 (1998・1999年) 一部改正 |
小学校で習熟の程度に応じた指導 |
平成20・21年 (2008・2009年) |
「確かな学力」を確立するため、授業時数の増加 基礎的・基本的な知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力の育成 小学校高学年で「外国語活動」を新設 |
平成20・21年 (2008・2009年) 一部改正 |
「道徳」を「特別の教科 道徳」とする |
平成29年 (2017年) |
「社会に開かれた教育課程」を重視 小学校中学年で「外国語活動」を前倒しして実施、高学年で「外国語科」(英語)を教科化 小学校でプログラミング教育を導入 |
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