記事概要 立場や時代にかかわらず、公立私立を問わず、学校の教員が思っているけど言えないことについて説明します。今回は、教員の視点から見た「いじめられる子」と「いじめられない子」の特徴です。
いじめられる側にも非がある(前回記事)はこちら
いじめられる子どもの特性
そしてなによりも、いじめられる子どものほとんどに当てはまるのが、「対人関係に難がある」という特性です。これに尽きます。周囲を思い遣れない、はっきりと意思表示することができない、人から言われたことを自分の中でうまく処理できない、「No」と言えないなど、友達との関係の中で支障をきたす要因を多く持ち、それらが原因でいじめに発展することが多いのが現実です。
絶対に口には出さないものの、実際のところ、教員から見て、(この子はどこに行ってもいじめられるだろうな、この子はいじめられても不思議ではないな)という児童・生徒が、いじめられるパターンは非常に多くあります。無論、いじめられている児童・生徒の味方となり、守ることは教員として当然のことですが、(そりゃあこの子はいじめられちゃうよな)と思うことは事実です。教員としての経験上、いじめられがちな生徒には、いじめられる理由や原因があるケースを多く目にしています。
いじめられる子は、対人関係のスキルが向上しなければ、どこに行っても(自分はいじめられた)と思い、いじめが発生することにもなります。
いじめられない子どもの特性
一方で、対人関係に難がなければ、人からいじめられることはめったにありません。相手に反感を買わさせるようなことをしない、悪口を言われようとも相手にしないなど、これらのことができれば、いじめに発展することはまずありえません。小中学生間でいじめにつながる言葉は、「バカ」など知能に関して揚げ足をとる言葉、「ブス」など容姿を否定する言葉、「ドジ」など人間の特性を批判する言葉、「チョン」などの差別用語(東京では差別用語はほとんど聞きませんね)などがあるでしょうか。これらのことを言われようが気にしない、相手にしないなど、人とうまく付き合う(煽りを受け流す)能力があれば、いじめが発生することはまずありえません。
いじめられない子になるには
日本のみならずどんな世界でも、対人関係がある限り、他人の存在により不快を覚えることからは逃れられないでしょう。なにかにつけて、揚げ足をとったりマウントをとったりする嫌な奴はいるものです。いじめられない子になるには、人間関係において妥協点をつくるしかありません。嫌な奴は嫌な奴なのです。嫌な奴を全員排除できればいいですが、そんなことはできません。いじめられなくなるには、いじめてくるような嫌な奴を可能な限り排除するしかありません。
大人になっても一緒です。嫌な奴を可能な限り避け、ストレスを避けるしかありません。大人になるには、どこかしらで折り合いをつけなければならないのです。それができなければ、どこかしらでずっといじめられ続け、精神的には一生子どものままでしょう。
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コメント
貴方のような教員がいるから虐めがいつまでも解決しないんだと、記事を読んでよく解りました。
恐らく、学校という狭い世界しか知らない方なのでしょう。
仮に、貴方に腹を立てた誰かが、貴方に奇襲をかけに来た場合、貴方は警察を呼びますよね?大人や権力者は法に守られ、何かあれば警察が来てくれますが、学校というフィルターをかけると途端に両成敗のようにされてしまう不思議。
一度、貴方も法も警察も無い世界で生活されてみては如何でしょうか?そこで貴方が加害されても、貴方が加害者より弱ければ「これじゃ加害されても仕方ない」で終わりです。
それにしても、一見目を引くタイトルと、どんな真新しい斬新な切り口で物を語ってくるのかと思いきや、とんだ期待はずれ。
今時老害上司がセクハラに対し「触られるうちが華だぞ」とドヤ顔でのたまうのと何ら代わりはしない。