記事概要 一教員として、PTAに感謝する思いを具体的にお話しします。
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慢性「金欠病」
新型コロナウイルスには、次々と新種が現れ、流行が長期化していますが、学校が長く患う病に「金欠病」があります。要は、学校には「先立つものが無い」、金が無いということです。
PTAは人材の宝庫で、報酬を支払うことなく学校行事を行うことができたことに、PTAには幾度も感謝しました。
有名狂言師による公演と講演
子女の入学で、思いがけず有名狂言師が保護者となりました。朗らかで、気さくな方でしたが、当初は声をかけることにも躊躇されました。ましてや、無料で公演や講演など、虫のいい話はおくびにも出しませんでした。
けれど、思い切って相談してみると、「分かりました。お引き受けしましょう」という返事がいただけました。当日は、まず、室町時代から続く能と狂言の歴史や両者の違い、狂言独特の言葉遣いや発声方法についての説明がなされました。続いて、柔道用の畳の上で、足の運びや身振り手振りの実演がありました。そして、校長や生徒の代表が、狂言師をまねた動きをし、体育館内は興奮に包まれました。いかに感謝してもしきれないひと時でした。
昔取った杵柄
繰り返しとなりますが、学校には金がありません。金を使わずに何かできないかを、校長や教員はいつも考えています。学校の運営に必要なのは、金と人ですが、金は安易に受け取るわけにはいきません。
そこで、人探しで貴重な情報源となったのは、いつもPTAの方々でした。部活動の顧問の補助者として、スポーツや芸能に優れた方が学区域にいないかを尋ねると、PTAから貴重な情報が寄せられたことがありました。
一人は蕎麦屋のやや高齢の店主。学生時代は卓球部員で、今も夜間に体育館で汗を流しているといいます。PTAの案内でお願いにあがると、平日であれば午後5時までなら指導しましょうというお返事を得ることができました。
もう一人は、子育てが一段落したという音楽愛好家。フルートであれば、指導できるという情報でした。こちらもPTAの案内でお願いにあがると、週に2度ほどであれば、吹奏楽部のパート練習に参加できるというご回答でした。
PTAが地域との懸け橋となってくださることに感謝しました。
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