記事概要 一教員として、PTAに感謝する思いを具体的にお話しします。
前回記事はこちら
海外日本人学校・補習授業校
さまざまな理由から海外で生活する日本人の子どものための学校が、日本人学校や補習授業校と呼ばれる在外教育施設です。そして、国内と同じ課程の学校が日本人学校で、週末に国語や算数・数学を学ぶ学校が補習授業校です。現在、約80校の日本人学校に4万人を超える児童生徒が通学していますが、国内の学校とは異なる状況があり、PTAからはさまざまな支援を受けています。
スクールバスとバスマザー
国内の児童生徒は、主に徒歩や自転車で通学しますが、海外では、学校が郊外にあったり公共交通機関が無かったりする関係で、スクールバスが主な通学手段の学校があります。その場合、PTAの組織にバス委員会を設け、委員会がバス会社との契約交渉や運賃の徴収などを行ったりします。また、バスマザーと呼ばれるPTAがバスに同乗することが一般的で、児童生徒の欠席確認や、緊急事態への対応を担ってくださいます。バスマザーは当番制ですが、PTAの協力なくして通学手段が確保できないということです。
読み聞かせ
現地では日本語の本や雑誌の入手が難しいことから、日本人学校で学ぶ児童生徒は活字に飢える傾向にあります。したがって、児童生徒の希望に基づいて学校が注文した書籍が船便で到着すると、学校図書館はたいへんな賑わいを見せます。
さて、図書館活動の一つに、PTAによる読み聞かせがあります。決められた曜日の昼休みに行われることが一般的で、校内放送が流れると、小学低学年から中学生まで多くが集まり、絵本に釘付けとなります。担当者の多くは本文を暗記していて、工夫を凝らした口調で読み聞かせます。時には、PTAの指導を受けた児童や生徒による読み聞かせがありましたが、緊張した表情で本文の一字一句を懸命に語る姿はほほえましいものでした。
盆踊り
学校行事である運動会やフェスティバル(文化祭)でも、PTAは学校の最大・最強の応援者でした。国際交流という意味合いから、現地の人にも開かれた活動でした。運動会で定番の「大玉転がし」や「ムカデ競走」や「借り物競走」などは、外国には例の無い競技ですので、現地の人には大人気でした。
「盆踊り」も浴衣のあでやかさや一糸乱れぬ動きから、人気の活動でした。PTAからは、浴衣の調達から当日の着付けまで、多くの支援を受けました。また、踊りの輪に加わるなどの協力を得ました。
これらは、PTAに感謝する活動のほんの一部です。
この続きはこちら
コメント