私立高校の巻き返しと逆襲3 【日本の教育史】

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記事の概要 近年LGBTの課題もあり、男女という性の区別に関する認識も変化してきています。男女共学か男女別学か、男女共学校か男子校か女子校かについて、その歴史と今後について書きます。
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私立高校の巻き返しと逆襲2 【日本の教育史】
記事の概要 近年LGBTの課題もあり、男女という性の区別に関する認識も変化してきています。男女共学か男女別学か、男女共学校か男子校か女子校かについて、その歴史と今後について書きます。前回記事はこちら私立高校の巻き返し(逆襲)2制服の刷新、デ...
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つまるところ、男女共学か、男女別学か

絶滅危惧種? 公立の男子校・女子校

 第二次世界大戦後に来日したアメリカの教育使節団による勧告で、男女共学による教育が一気に進みました。ことに公立校や新設校では男女共学は当然のこととされましたが、関東圏の一部の伝統ある公立高校では、男子校・女子校が維持され、それを疑問視する動きや発言はほとんどありませんでした。

 さて、公立高校であるのに、男子のみの募集は不適切という訴えが近年ありました。マスコミでも取り上げられ、決着が注目されましたが、検討を継続するという回答でした。

 批判を承知での発言ですが、公立の男子高校・女子高校は、今や絶滅危惧種ともいえる存在です。伝統ある男子高校で学びたいという気持ちは理解できますが、共学となった学校が別学に戻ったという話は聞いたことがありませんし、私学では外圧で共学となることはありません。絶滅危惧種は保護の対象としてはという提案は不謹慎でしょうか。

声高に語る女子校卒、男子校卒

 国立のお茶の水女子大学には、附属する小学校・中学校・高校がありますが、小学校と中学校は共学校で、高校は女子校です。お茶の水女子大学の附属校に小学校から12年間通う児童・生徒は、俗に「お茶漬け」と称されることがあります。

 さて、女子高卒、男子校卒を代表するかのように、私立校の校風や同級生像や在学中のエピソードを声高に語ったり批判したりする映像を見たことがあります。観客や視聴者を楽しませる企画かもしれませんが、中学からしか入学できない、偏差値上位校における逸話のように感じられます。

 東京都内には、「ごきげんよう」で挨拶を交わすという女子校があります。また、聖心女子学院・雙葉学園・白百合学園・東京女学館・東洋英和女学院などは「お嬢さん学校」と呼ばれ、在校生の多くはいわゆる「お受験組」です。「お坊ちゃん学からのでしょうか。こちらにも「お受験」での入学者がいます。

 このような学校の卒業生による女子校・男子校談義は、一味違うものになるのではないでしょうか。

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