記事概要 首都圏を中心に、日本の一部の地域では私立中学校受験が盛んになっています。今回は、私立中学校と比較して、理不尽な校則、教員のアタリハズレ、混沌とした学習環境といった公立中学校に通うデメリットについて解説していきます。なお、この記事で解説する公立中学校に「公立中高一貫校」は含まれません。
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公立中学校に通うことのデメリット
高校に進学するために受験をする必要がある
公立中学校に進学する生徒のほとんどには、高校受験が必要になります。私立中学校には、中高一貫校や大学附属の学校があり、高校受験や大学受験を免除される場合があります。公立中学校では、そのような特典はありません。ゆえに公立中学校の生徒は、15歳になるときに高校受験の壁にぶち当たることが多いということです。
クラスが混沌としていることがある
公立中学校では、学習環境が荒れている場合があります。公立中学校には誰でも入ることができるので、家庭環境や人間関係などいろんな問題を抱えている子どもがいます。私立中学校では、入試や授業料などのハードルがあるので、経済的に困窮していたり家庭環境に難のある子どもは少ないのです。少なくとも、経済状況に難のある家庭は私立中学校に行く選択肢がないといったほうがよいでしょう。致命的に学力の足りていない生徒、家庭環境が悪く夜も眠れない生徒、善悪の判断がつかない子ども、特別な支援の必要な子どもなどが共存している公立中学校では、カオスな環境であることがあります。
授業が物足りないことがある
公立中学校では、成績の高い子どもにとっては物足りない授業が多い場合があります。公立中学校の授業は、基本的に平均的な学力の子どもに合わせて行われます。私立中学校では、入試で選ばれた子どもたちが入学してくるので、生徒の能力に合った高いレベルの授業を提供しています。学力の高い生徒にとっては、公立学校の授業はつまらないと感じることもあるでしょう。
教員の当たりはずれが大きい
公立学校の教員は地方公務員です。教員の中には非常に優秀な人材がいれば、子どもよりも子どもな教員がいることも事実です。加えて、人事異動があります。一つの公立小中学校で、全教員が優秀なんてことは絶対にありえません。公立中学校に通う限り、子どもは絶対にアタリの教員とハズレの教員に出くわすはずです。もちろん、生徒は先生を選ぶことはできません。私立中学校に通えば必ず優秀な教員から指導を受けるとは限らないでしょうが、公立中学校に通えば、劣っている教員から指導を受ける機会が十中八九あるということは覚悟しなければならないでしょう。
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理不尽な校則が多い
公立中学校では、変化を嫌います。不合理な校則やルールがあろうとも、「伝統だから」という理由で改善するつもりがない考えの教員が非常に多いものです。若手の教員の中に疑問をもっている教員がたとえいようとも、年功序列的な上下関係により、発言権はありません。このような理由から、不必要な校則が化石のように残っている公立学校が多い現状です。結果として、公立中学校の生徒は、あほらしい校則に従わなければならないことが多いでしょう。私立学校の校則が合理的とは必ずしも限りませんが、公立中学校に無駄な校則が多いのは事実でしょう。
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