記事概要 東京都の公立学校教員採用試験の、2次試験の合格不合格の基準について説明します。
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2次試験合否基準のA~Eのランク付けとは
集団面接(討論)は原則、受験生5人が1グループとなって行われます。例外的に、全体の人数の調整により、4人もしくは3人で集団面接を行うこともあります。2次試験自体は午前の部と午後の部に分かれています。
2次試験の集団面接も個人面接も両方、必ず同じ面接官3人で行われます。面接官は、午前の部と午後の部の両方で受験生の面接を行うので、最大10人の受験生の面接をします。
これがなんなのかというと、3人の面接官は、集団面接と個人面接の両方を考慮し、面接する受験生10人(人数によっては9もしくは8人)の中からABCDEのランクをつけます。受験生は、その10人の中からAランクに判定されれば、正式に東京都公立学校教員採用試験に合格となります。受験生がBランクに判定されると、期限付き採用(簡単に言えば補欠合格)という扱いで、東京都の教員採用の枠に入る可能性があります。
Aランクのつけ方
3人の面接官は、面接した受験生の中からAランクに、2~3人の受験生を選ぶことができます。「2~3」という数字は、面接官たちの判断によって決まります。面接した受験生全体の質が低いと面接官が感じれば、Aランクには2人に選ばれますし、全体の質が高いと判断すれば、Aランクに3人選ばれます。
Aランクに選ばれる人数が2人になるのか3人になるのかは、面接官の判断よって決まります。2人か3人のどちらになるのかは、運の要素も関係してきます。
Bランクのつけ方
AとBランクには、合計5人の受験生が選ばれます。Aランクの人数が2人であれば、Bランクには3人の受験生が選ばれます。ですので、Aランクの人数により、Bランクの人数が決まります。Bランクの受験生は期限付き採用(簡単に言えば補欠採用)合格になることがあります。期限付き採用とは、東京都全体の新規正規採用の教員の人数が足りないときに、新規教員として学校現場に招集される採用です。いわば、人数合わせの枠です。近年の東京都の教員人数の推移を見ると、人数合わせであっても期限付き採用教員として学校現場に召集される可能性が高いです。ちなみに、期限付き採用になると、次年度の東京都教員採用試験の1次試験が免除になります。
補足
Cランク以下に入ったら不合格です。翌年がんばりましょう。
残念なお知らせ
残念ながら、面接官が面接した受験生の合計人数が9人以下だった場合、AとBランクには、それぞれ2人ずつしか選ばれません。ですので、集団面接の時点で面接のメンバーが4人だったら、他のグループよりも若干、採用試験において不利です。なんにせよ、運の要素もまあまあ大きいです。
総括
結果として、3人の面接官が面接した受験生10人のうち、2人は東京都の教員採用試験に正規合格します。つまり目安としては、集団面接の受験生のメンバー4~5人の中で、自分が一番優れていると感じることができれば、合格する可能性が高いということです。まあ、面接のメンバーにずば抜けた存在がいても、期限付き採用の制度もあるので、ランク的には2番目でもなんとか東京都の正規教員になることができます。仕組みを理解して、教員採用試験の2次試験に臨みましょう。
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