記事概要 私Garudaが書いた、小学校全科、小学校全科(理科コース)及び小学校全科(英語コース)を受験する人、要するに小学校教員を希望する人が受験する教員採用試験の論文です。初めて小学校教員用の論文を書いてみましたが、難しいですね。校正頑張ります。
令和2 年7 月 70分 論文問題 小学校全科、小学校全科(理科コース) 及び小学校全科(英語コース)
問題
次の記述を読み、下の問題について、論述しなさい。
あなたは、第5 学年の学級担任である。
年度初めの学年会で、学年主任から、「昨年度の児童の学習や生活における課題について、次のような引継ぎを受けました。学習に関するアンケートの、『苦手なことにも取り組みましたか。』という項目では、否定的な回答が多くみられました。また、昨年度の学年主任からは、係や当番を決める際に興味はあるが一歩踏み出せず今まで経験したことのある係を選ぶ児童や、クラス全体の場で自分の考えをうまく伝えられず発表することが苦手だと考える児童が多いとのことでした。そこで、今年度の学年経営の方針は、『学校生活において、失敗を恐れず苦手なことや初めて取り組むことに挑戦する態度を育てる。』にしたいと思います。」と報告があった。
学年会終了後、学年主任からあなたに、「先ほどの学年経営の方針に基づいて、学級経営の重点をどこに置き、どのように取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。
問題
学年主任の発言を受けて、あなたなら学級担任としてどのように学級経営を行っていくか、「学習指導」と「生活指導」について具体的な方策を一つずつ挙げ、それぞれ10行(350字)程度で述べなさい。また、その方策を考える上での問題意識やまとめを明確に書き、全体で30行(1,050字)以内で述べなさい。ただし、26行(910字)を超えること。
引用 令和2年度東京都公立学校教員採用候補者選考(3年度採用)問題・正答・配点
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/kyoinsenko/saiyo_kako/3senko.html
解答例
私は、生徒に「成功した」という経験を繰り返し積ませることで、失敗を恐れず苦手なことや初めて取り組むことに挑戦する態度を育てる。
1 生徒が挑戦したことをほめて、生徒に自信をもたせる
生徒が自発的に新しいことに取り組むような考え方を持つようになるには、生徒の行動を正当化し、自信をもつように指導する必要がある。
私が出会った生徒の中に、人の機嫌を損ねることを気にしすぎて発言を躊躇する生徒がいた。その生徒に「君は回りが見えているから、気にしすぎることはない」と伝えると、発言だけでなく、その生徒の行動全ての積極性が増した。
そこで私は、道徳の授業の時間を用いて、グループ内で話し合いをさせる時間を作り、生徒全員が何かしら発言をする環境を作る。その後、話し合いの内容を生徒に発表させ「発表や発言したという姿勢」を継続して褒める。生徒の挑戦の「結果」ではなく、挑戦の「姿勢」を褒めることで、生徒に挑戦・発言したこと自体が正しかったと認識させる。繰り返し生徒の挑戦を褒めることで、挑戦することは素晴らしいことであるという認識をクラス全体にもたせる。
2 係や当番を入れ替わりで担当させ、苦手なことを克服する方法を学ばせる
苦手なことや嫌なことに取り組むときには、誰しも苦痛を感じることが多い。生徒にとって、苦手を楽しむことができるようになれば、苦手なことに対しての抵抗感はなくなる。
廊下の掃き掃除は真面目にやるものの、教室の雑巾がけをさぼる生徒がいた。そこで雑巾がけにゲームの要素を与えたところ、その生徒は率先して雑巾がけを行うようになった。
そこで、生徒に係や当番の仕事を週替わりで担当させる。苦手な係や当番の仕事の担当になった生徒は、前の週に仕事を担当していた生徒に「どのようにすれば仕事がうまくいくか」を相談するようにする。生徒は、他の生徒から助言を請い、どのようにすれば楽しく苦手なことに取り組めるか、どのように克服すればよいかを考え、様々な方法で苦手に挑戦する。生徒一人一人が自身の課題の克服のための試行錯誤を繰り返し、克服のための方法を生徒がお互いに共有しあうことで、生徒の挑戦の意識を刺激する。
以上のことを用い、学校生活において、失敗を恐れず苦手なことや初めて取り組むことに挑戦する態度を育てる。
計942字
総括
この論文は、10点満点中5~6点くらいです。普段私Garudaは、東京都教員採用試験の小学校教員志望用の論文を書いたことがなかったので、慣れていない文論文を書くのが難しかったです。特に論文を書く際の条件の、『「学習指導」と「生活指導」について具体的な方策を一つずつ挙げ、』に適応するのが大変でした(正直なところ、本論の1を書き終えてからこの条件に気がつき、書き直しました)。もっと頑張ります。
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