記事概要 私Garudaが書いた令和7年度の東京都公立学校教員採用試験{令和7年度東京都公立学校教員採用候補者選考 (8年度採用)}の論文です。
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問題
次の問題について、(1)と(2)を合計して30 行(1,050 字)以内で論述しなさい。ただ
し、26 行(910字)を超えること。
問題
各学校では、児童・生徒に他者への共感や思いやりの心を育てる教育を目指し
ています。
(1) 児童・生徒に他者への共感や思いやりの心を育てることについて、あなたの
考えを述べなさい。
(2) (1)の考えを踏まえ、あなたは教師としてどのように取り組んでいくか、志望
する校種と教科等に即して述べなさい。
解答例
現代社会において、生徒が互いのよさを認め、多様な考えを尊重し合うことは、豊かな人間関係を築き、生涯にわたって心身の健康を保持増進するために不可欠な資質・能力である。
1 多様性尊重が心身の健康と豊かな人間関係を育む
生徒が互いのよさを認め、多様な考えを尊重し合うことは、健全な心身の発達と豊かな人間関係の構築において極めて重要である。多様性の尊重は、個々の生徒の可能性を最大限に引き出し、自己肯定感を高める。
体力や技能の相違、性別や障害の有無等にかかわらず、運動やスポーツの多様な楽しみ方を共有する「共生」の視点が学習指導要領に明記されている。
保健体育科は、身体活動や健康に関する学習を通じて、生徒が自然に多様性を受け入れ、相互に尊重し合う態度を育成する特性を持つ。異なる能力や特性を持つ生徒同士が協働することで、相互理解が深まり、思いやりの心が育まれる。また、チームや集団での活動を通じて、多様な価値観に触れることで、柔軟な思考力と協調性が身に付く。さらに、互いの違いを認め合い、支え合う経験は、ストレス耐性を高め、精神の健康の維持に寄与する。
2 運動と保健学習を通じた多様性を尊重する心を育てる
運動領域と保健領域を総合し、多様性尊重の実践を行う。身体活動を通じた協働的な学習により、生徒の相互理解を進め、協調性を育成する。
バレーボールやサッカーなどの団体競技において技能レベルの異なる生徒同士でチームを組ませ、互いの特長を生かした作戦を立てさせ、体力や技能の違いを個性として捉え、全ての生徒が活躍できる場面を意図的に設定させる。例えば、能力別のルール設定や役割分担を工夫し、運動が苦手な生徒も戦術面で貢献できる機会を作る。また、体育的行事において、異なる学年や能力の生徒が協力する縦割り活動を取り入れ、相互支援の態度を育む。保健領域では、心の健康や人間関係に関する内容で、多様な価値観や生活背景を持つ生徒同士が対話する機会を設ける。
これらの実践を通じて、生徒が多様な価値観を理解し、相互に尊重し合いながら、生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現できる資質・能力を育成していく。保健体育科教師として、共生社会の実現に貢献する人材を育てていく。
計931字
総括
令和7年(2025年)度の東京都の教員採用試験の論文試験の解答例を作成しました。私Garudaの2025年の東京都教員採用試験の問題予想は外れました。論文の書き方として参考になれば幸いです。
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