記事概要 昨今、公立学校にかなり配置されてきたスクールカウンセラーとその賃金について、解説していきます。要するに、スクールカウンセラーは給料をもらいすぎって話です。
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スクールカウンセラーとは
スクールカウンセラーとは、学校などの教育機関で、児童生徒やその保護者や教職員を対象に、相談活動を行う人のことです。20世紀後半のアメリカで、「子どものケアのためにスクールカウンセラーが各学校に駐在しているのは当たり前」という風潮になり、阿保な文部科学省が国ごとの文化の違いも理解せず、日本でも各学校にスクールカウンセラーを配置しようという機運が高まりました。
スクールカウンセラーの仕事
スクールカウンセラーは、児童生徒・保護者・教職員とのカウンセリングとコンサルテーションを主たる生業にしています。校種や地域にもよりますが、新入生には全員に対してカウンセリングを行う学校があれば、新年度にカウンセラー室の案内を配布し、児童生徒がカウンセリング室に来ない限り、これといってカウンセリングをする機会がないスクールカウンセラーもいます。仕事の量はピンキリです。
都道府県教育委員会の失態
「学校にスクールカウンセラーがいることは、子どものためになる」というアメリカの風潮を受け、文部科学省はスクールカウンセラーを学校に配置せざるを得ない状況になりました。スクールカウンセラーの給与の相場を知らない都道府県教委は、給与をいくらに設定するかを臨床心理士会に相談したところ、「時給5000円」という返事が返ってきました。非常勤職員であるスクールカウンセラーにボーナスは出ないものの、時給5000円というのは、公立学校の校長の時給と同等です。
ほとんどの公立学校の教員が勤続20(現実は30年くらい)年以上かけて昇任する校長職になってもらえる給与額を、経験年数にかかわらず、正規雇用のスクールカウンセラーに設定したわけです。「スクールカウンセラーの時給は5000円」というのは、対費用価値からに考えて妥当な額なのでしょうか。
スクールカウンセラーの勤務形態
スクールカウンセラーの雇用形態が不安定なことは事実です。要するに、職場が、働き口が少ないからです。非常勤職員であるスクールカウンセラーには、安定した給与を得ることができない人もいるでしょう。その背景には、異様に高額な給料をもらっている一部の同業者がいるという実態があります。既得権であぐらをかくスクールカウンセラーの給料が下がれば、現在の人件費(予算)で新たに雇用することができるスクールカウンセラーが増えるでしょう。都道府県教育委員会が白痴なのが原因と言ってもいいかもしれませんが、スクールカウンセラーの有資格者は、少ない雇用の枠を奪い合っている状況にあります。
スクールカウンセラーの雇用形態の問題を解決するには、既得権益で金を稼いでいる人の賃金の適正な分配を行えば、解決に進むでしょう。
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