記事概要 私Garudaが書いた令和6年度の東京都公立学校教員採用試験{令和6年度東京都公立学校教員採用候補者選考 (7年度採用)}の論文です。
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問題
次の問題について、(1)と(2)を合計して30 行(1,050 字)以内で論述しなさい。ただし、26 行(910字)を超えること。
各学校では、児童・生徒に他者への共感や思いやりの心を育てる教育を目指しています。
(1) 児童・生徒に他者への共感や思いやりの心を育てることについて、あなたの考えを述べなさい。
(2) (1)の考えを踏まえ、あなたは教師としてどのように取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して述べなさい。※引用 東京都教育委員会 令和6年度東京都公立学校教員採用候補者選考 第一次選考
https://www.kyoinsaiyopr.metro.tokyo.lg.jp/pdf/exam/mondai35.pdf
解答例
生徒に他者への共感や思いやりの心を育てるため、私は以下のことを実行する。
1 特別活動を通して、他者への共感や思いやりの心を育てる
「親しき中にも礼儀あり」という言葉は、日本人に引き継がれてきた素晴らしい言葉である。年齢や性別や人種などの違いを認め、互いに尊重し、礼節に基づいて行動させることで、児童・生徒に思いやりの心を育成する。
思いやりの心を育てるには、助けを必要とする老人や幼児と接する場合の具体例を示し、自分には何ができ、どのように行動するかを考えさせ、話し合わせることがその第一歩となる。
実際に車いす体験や高齢者体験、職業体験などを特別活動で行うことで、障害者や高齢者がどのような困難を抱えているかを生徒は実感することができる。こうした体験は、社会の一員としての責任感や思いやりの心を生徒に育むきっかけとなる。そこで、近隣の高齢者施設と連携し、高齢者の話を聞いたり一緒に歌ったりゲームをしたり身をもって経験させることで、生徒に敬老の心や思いやりの心育む。
2 生徒指導の面で、生徒の可能性を引き出し伸ばす。
自身の心に余裕がないと、他者を思いやることは難しい。生徒に様々な役割を与えることは、生徒に多角的な視点を持たせることにつながり、これが生徒の心に余裕が生じることに直結する。生徒の視野が広がれば、他者を思いやる心の余裕も生まれる。
よい人間関係を築き継続させるには、相手のためを思って耳の痛い指摘をすることも必要である。「ダメなことはダメと言ってくれるのは本当の友達」と生徒に伝えると、生徒間で互いを高め合う行動が増えた。
思いやりの心を育成するために、他者の思いや立場を生徒が理解する機会を意図的に設定する。例えば、グループディスカッションや役割演技などを通して、相手の立場に立って考え、率先して行動する力を養う。また、共同作業やボランティア活動を通じて、他人を助けることの意義や喜びを実感させる。感謝の意を表すことを習慣化させ、生徒の間に思いやりの文化を根付かせる。
私自身が、他者への共感や思いやりの心をもって行動し続けることこそが、生徒の他者への共感や思いやりの心を育てるために重要であると確信する。以上により、生徒一人一人に他者への共感や思いやりの心を育てていく。
計935字
総括
令和6年(2024年)度の東京都の教員採用試験の論文試験の解答例を作成しました。問題の形式が年々少しずつ変わってきていますが、私Garudaは、2024年の東京都教員採用試験の論文問題の出題予想の記事で、「思いやりに関する問題が出題される」と予測していましたので、論文の解答をすぐに作成することができました。テーマが「思いやり」だった場合の論・例・策を参考にしてください。
教員採用試験の論文問題の傾向の分析と来年の出題予想の記事はこちら
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