記事概要 私Garudaが書いた、令和2年度の東京都公立学校教員採用試験の一般選考A問題の論文の2回目です。1回目に書いた論文があまりにもひどい論文だったので、もう一度丸々書き直しました。前回よりはまともな論文になっています。
1回目の論文はこちら
令和2 年7 月 70分 論文問題 小学校全科以外の校種等・教科
問題Ⅰ
次のA、Bのうちから1 題を選択して、論述しなさい。また、解答用紙には、選択した問題の記号を○印で囲むこと。
A 次の記述を読み、下の問題について、論述しなさい。
年度初めの職員会議で、教務主任から、「昨年度末に実施した生徒アンケートで、問題の発見・解決に向けて、『情報の活用が十分できていない』や『情報の活用方法が分からない』と感じている生徒が多数いることが分かりました。また、昨年度末に行われた教科主任会で、『インターネットから得た情報をそのまま用いるなど、情報を整理したり、分析したりして思考する活動が十分でない生徒が多い。』といった意見が挙がりました。そこで、今年度、各教科等の指導において、『問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な情報を活用する力を育てる。』を重点事項にしたいと思います。」と報告があった。
職員会議終了後、教務主任からあなたに、「先ほどの重点事項に基づいて、どのように学習指導に取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。問題
教務主任の発言を受けて、あなたならどのように学習指導に取り組んでいくか、志望する校種と教科等に即して、具体的な方策を二つ挙げ、それぞれ10行(350字)程度で述べなさい。また、その方策を考える上での問題意識やまとめを明確に書き、全体で30行(1,050字)以内で述べなさい。ただし、26行(910字)を超えること。
引用 平成31年度東京都公立学校教員採用候補者選考(32年度採用)問題・正答・配点
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/kyoinsenko/saiyo_kako/data/h32/mondai36.pdf
解答例
情報化の進展で、多大で有効な情報を容易に入手できるようになったが、その情報を用いて、目の前の問題を発見したり解決したりすることは難しい。私は以下の2点で、新しい情報と出会う機会を多く与え、その情報を整理し活用させ、生徒の情報を活用する能力を育てる。
1 必要とする情報を入手するための最適な手段や方法を選択させる
情報化社会になった現代では、様々な媒体から情報を手に入れることができる。情報収集のための選択肢が多くなった時代だからこそ、情報収集を行う際に、情報を入手する「方法」から吟味する必要がある。
グループごとに生徒が調べ学習を行った後に、発表を行う授業があった。そのとき、本で調べたグループとインターネットで調べたグループでは、同じ内容を調べたにもかかわらず内容が反対だったことがある。
情報収集の質を上げるためにも、情報収集を行うときに使うものの例を挙げさせる。そこで挙がったものの特徴や長所と短所、使用時の注意点などを挙げさせ、必要とする情報を手に入れるには、どんな方法がいいのかを考えさせる。その後、「百聞は一見に如かず」の言葉通り、生徒に情報収集のための道具を使わせる。
2 得られた情報を十分そしゃくして吸収する力を身につけさせる
情報収集の方法を適切に理解し、うまく情報収集ができたとしても、得た情報を活用することができなければ元も子もない。生徒が調べ学習を行う際には、初めて見る言葉や専門用語に触れる機会が増えることが多いので、普段の授業で学ぶレベルよりも高度な言語能力が求められる。
そこで、グループで調べ学習を行い、調べ学習中に出てきたわからない言葉を調べさせ、得た情報をグループ内で共有する。一人で理解することが困難な情報を、複数で行うことで得た情報の理解を深める。そして、得た情報の内容を確認するため、それぞれのグループで調べ学習の発表を行わせる。グループ内で調べたことを他の生徒に伝えることで、調べた内容を理解できているかを確認する。発表後には、調べ学習に関する新聞を作成させて、調べ学習のまとめを行う。
得た情報をうまく活用したり、その情報を発展させたりする力を養うには、かなりの時間を要する。しかし私は、生徒の問題を発見・解決したり生徒自身の考えを形成したりしていくために必要な情報を活用する力を育てていく。
計962字
総括
この論文は、10点満点中6点くらいです。なんとか合格ラインの論文になったというところです。この論文をさらに磨き上げていきます。
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